科学のつまみ食い 雑記帳
今頃、梅のつぼみの写真もおかしなものですが、実は、この写真は3月25日の昼に撮ったものです。我が家の梅は例年、近所の梅よりも咲くのが2週間程度遅いので、この時期でも未だつぼみでした。
この写真を撮影して3時間後、病院から携帯電話に連絡が入りました。父が解離性大動脈瘤破裂で緊急手術をしなければならないと。。。
それから、実家へ飛んで。。。
幸い、緊急手術は成功しました。(病院の先生・看護士の方々に改めて感謝いたします。)しかし、緊急手術であったため、精神的に不安定で、自分が手術したこともわからず、記憶の退行等があり、2週間以上、父に付き添い、精神的に安定してきたので、帰って来ました。
慌てて実家に飛んだため、インターネットに繋げない状態が2週間以上続いてしまい、ネットワークトラブルによる本ホームページの接続不可状態の解消どころか、職場とのメールによる連絡や仕事などもできませんでした。。。
まだ、他に3箇所も大動脈瘤があるため、近々、再手術をしなければなりません。当分ホームページの更新はできないかもしれませんので、ご了承下さい。
さて、このようにして、梅のつぼみがほころぶ頃、帰省し、戻ってくると桜が満開でした。この桜は、市内の桜です。ここで、梅と桜についてちょっと書いておきます。
梅の桜もバラ科ですが、梅はその果実を梅干や梅酒などに利用しますが、桜の果実は利用されません。ちなみに、さくらんぼうは別ですよ。これは西洋実桜の果実を食べるので、日本の桜の果実は利用されません。その代わり、葉は塩漬けにして桜餅に、花も塩漬けにして桜湯にします。
ちなみに、日本で桜といえばソメイヨシノですが、これは、オオシマザクラとエドヒガンとの雑種で、木の生長が早いですが、寿命は短く、40〜50年くらいで花を咲かせる盛りが終わるといわれています。ソメイヨシノは春に葉が出る前に開花し、写真のように淡紅色の五弁の花を咲かせます。幕末の頃、江戸染井の植木屋から売り出されたのでこの名があります。また、ソメイヨシノは結実しません。そのため、挿し木や接木、あるいは根から新しい幹が出て増えていきます。ということは、ソメイヨシノの遺伝子は全て同じであるということです。即ち、日本全国何処のソメイヨシノも同一の固体ということができます。従って、全てのソメイヨシノに個体差がありませんから、日本の季節の変化がそのままソメイヨシノの開花に繋がります。 ソメイヨシノは冬に最高気温が7度以下の低温の日が一定期間続くと花芽が休眠から覚めて、つぼみが成長を始めるといわれてます。この性質を利用して桜前線を予想するのですね。