科学のつまみ食い 雑記帳
もう桜も満開を過ぎ、梅は終わってしまったのですが、2006年3月25日採取した梅の花粉を掲載します。右の写真は、グリセリンゼリーで封入した膨潤型の花粉です。大きさは1辺が40μm程度の三角形をしています。ちなみに、今年の我が家の梅の花は十数個しか咲きませんでした。これでは、梅の実はあまり取れないだろうなぁ。
さて、こちらの写真も梅の花粉です。上の写真とまったく同じ花から採取した梅の花粉を何の処理もせずに、カナダバルサムで、そのまま封入したものです。上のようにグリセリンゼリーで封入すると、花粉自身がグリセリンゼリー中のグリセリンや水分を吸収し、膨張します。そのため膨潤型と呼ばれます。しかし、カナダバルサムは水溶性ではないため水分を含まず、水と分離します。従って、採取したばかりの乾燥した花粉をそのまま封入することができます。このような乾燥した花粉を乾燥型といいます。膨潤型・乾燥型を比べるとずいぶんと形が違うことが判ります。大きさは長手方向が40μm程度のたる型に見えます。