科学のつまみ食い 雑記帳
これは、5月3日に採取したチューリップの膨潤型花粉です。ちょっと複雑な形をしています。チューリップは自家受粉(自分自身の花粉がめしべにつくこと)を避けるために、一つの花の中に雄しべの時期(雄性期)と雌しべの時期(雌性期)があります。どのような時期に花粉が出るかというと、チューリップが咲き出して数日後に花粉が出てきます。しかし、この時期にはめしべの柱頭が現れていないので、受粉できません。しかし、
花粉が落ちしばらくすると雌しべが割れて柱頭が現れ、受粉の体制ができます。そのご、花びらが散っていきます、この花粉は、雄しべの周りに花粉が見当たらなかったので、葯を分解して取り出しましたが、葯の中には少しの花粉しか残っていませんでした。従って、雌しべの時期(雌性期)に入ってしまっていたのではないかと思われます。
撮影情報は
対物レンズ PlanApo x10
接眼レンズ FK x6.3
カメラ *ist D
SS 1/60
ISO 200
撮影倍率 0.1138μm/pix
です。
かなり遅くなりましたが、以前に撮影しておいた、チューリップの乾燥型の花粉です。
撮影情報は
対物レンズ PlanApo x10
接眼レンズ FK x6.3
カメラ *ist D
SS 1/100
ISO 200
撮影倍率 0.1138μm/pix
です。