科学のつまみ食い 雑記帳
星野写真システムCD-1のところで書いたように久々の天体観測を開始しています。そのために、今月に入ってから天体望遠鏡の整備を始めていました。望遠鏡その他の観測機材のチェックもほぼ終わり、据え付けを開始するまえに、LX200GPS-30のファームウェアをアップデートしておこうと思い、4月19日の朝、電源はACアダプターで、PCをシリアル-USBコンバーターで望遠鏡に接続してASUというユーティリティを使用してアップデートを始めました。
ところが、アップデート最中にACアダプターのケーブルをひっかけて、電源を落としてしまいました。「げげっ」と思ったのは束の間、望遠鏡を再起動すると、AutoStar Uが立ち上がりません。表示はLX200GPSとなったまま、次に進みません。「しまった。」と思ったが後の祭り、LX200GPS-30のファームウェアのアップデートに失敗してしまったのです。
とりあえず、この日は、日本のMeadeの代理店であるミックインターナショナルにメールを出しておきました。自己責任とはいえ、非常にがっかりしました。とりあえず、平日の返事待ちです。
999
4月21日、とりあえず、ネットでいろいろ調べました。国内でLX200GPSのファームアップの失敗例やその回復令は見かけませんでした。しかし、ETXのほうは見かけました。「これは復旧の可能性がある」と思い、国内でなく、海外の情報を検索しました。すると。。。。
ありました(^^)
以下に覚書として記述しておきます。
原文は
ここ
FLASH LOAD PROCEDURE: The LX200gps Flash Load procedure is:
Power off scope.
Attach cables to computer,
Power up scope...
then, on the Autostar's keypad, type "999" as soon as you can... the screen should say "Flash Load Ready".
Then start up the Updater, and click the [update now] button.
In all of my older postings (pre-LX200), i would include the instruction: "now walk away from the computer. Go away for 30 minutes... it will beep when it wants you". That is because an -astounding- number of downloads were trashed by (a) doing other things with the computer (the old Updater was much, much worse in that respect) (b) folks turning off one end or the other. I think i'll put that line back in... - Contributed by Dick Seymour
です。実際には
1.LX200GPSにAutoStar IIのコントローラーとPCを接続します。
2.PCを起動し ASUを立ち上げておきます。
3.LX200GPSの電源を入れ、Autostar Uのコントローラーに表示が出る前に9を三回「999」と押します。(FLASH LOADモードと呼ばれてます。)
4.「Downloading...DO NOT POWER OFF」と表示されるので、ASUのアップデートボタンをクリックします。(SAFE MODE ?と聞かれます。)
5.アップデートが開始されます。
これで、LX200GPS-30は復旧しました。\(^o^)/
これで来週には、据え付けられそうです。
とりあえず、復旧したので、4月26日に据え付けました。ちなみに、ミックインターナショナルからは、4月23日にメールを再度出した際に返事がありました。オートスターUとパワーパネルを外して送ればよいとのことでした。この際、ソフトウェアの上書きで済めば、税、送料込みで2730円だそうです。パワーパネルの交換なら17850円だそうです。ン〜、意外と安いのね。壊れた時も安心して修理に出せそうです。
ミックインターナショナル→偉い(*^_^*)
ちなみに、この時にパワーパネルのはずし方を教わりました。LX200GPS-30は特に大きいので、パワーパネルを取り外すには、ちょっと力がいります。鏡筒を真上に向けた状態で、補正板側を下にして完全にひっくり返し、ドライブベースの底を上にします。その後底板の固定ネジをゆるめて底板を外します。パワーパネルに接続されているコネクターを全て外し、パワーパネル前面の4つのネジを外してパワーパネルを取りはずすそうです。また、コネクターは全てピン数が違いますし、向きが反対だと差し込むことが出来ないそうなので、取り付ける際間違えることはないということです。
この雑記帳を読んで試みる方は、あくまでも自己責任でお願いしますね。壊してしまってもミックもどこも保証はしてくれませんから。
6月2日に気象庁が関東地方の梅雨入りを宣言しました。ところで、私のLX200GPS-30はどうしているかというと、写真のように、戸外で保存しています。とりあえず、ゴールンウィーク前の4月26日に屋外赤道儀ウェッジをセットして、その上に据え付け、今に至っています。なにぶん、よる歳波のために、この殺人的に重い(上物で32kg、三脚25kg、赤道儀ウェッジ10kg?)鏡筒を観測のたびに持ち出すのは非常につらいのです。そこで、以前(父が倒れる3年前)より、戸外保管を目指してテレスコープカバーを2種購入しておいたのでした。しかし、今になってもなかなか踏ん切りがつかなかったのです。光学部品のカビ、本体の錆、電気部品の劣化、心配事を挙げればきりがありません。ところが、4月の上旬に 星空展示室 by Ioh というホームページを見つけてビックリ!!私と同じLX200-30で、すでにベランダ保管を実践されている方がいらっしゃるではないですか?そこで、早速メールをお送りし、いろいろお話をお聞きしました。かいつまんで要点を記しますと、
1.1年中ベランダに出しっぱなし
2.電気系統に水がかからないように保管(車用カバーを2重)
3.台風時は転倒防止
4.13年間光学系のメンテはなし
5.電気系統は13年間で3回ほど修理(ハンドコントローラは室内保管)
6.ピントノブ、ウォームギアの遊びの調整
とのことです。をっ。、これならできそうです。
いろいろお教えいただいたIoh様にまずは感謝!!
ということで、私は、すでに購入済みのテレスコープカバーの2重巻き、雨が予想されるときは更にビニール袋をかける、雨上がりの翌日晴れればカバーを外す、内部に除湿用にシリカゲルを設置、等の対策をして4月26日から屋外保管です。すでに一カ月たちますが、今のところ異常はないようです。
梅雨入りしたので、この梅雨を乗り越えられるかどうか?
とりあえず、この方法で保管しても誰も保証はしてくれませんので、真似される方は自己責任でお願いしますね。