科学のつまみ食い 雑記帳
ミクロ撮影の新しい提案です。この方法は一眼レフと若干の交換レズをもっていれば2000円くらいの投資で、できる方法で、言うなれば、一眼レフ等の交換レンズをクローズアップレンズの代わりに使用するという方法です。
ケンコーのOMリングセットご存知でしょうか?これは、52mmのオスのフィルターねじが両側に切ってあるリングで、機能としては、ペンタックスのリバースアダプターに似ていて、一眼レフのレンズを逆向きに別のレンズに付けることができます。詳細はOMリング
をご覧ください。
例えば、
SMC A50mmF1.4 + OMリング + SMC T135mmF3.5
という組合せで50mmを逆さに付けると、この写真のようになります。焦点距離の長い望遠レンズ側をカメラに接続することで、マクロ撮影が可能になります。
倍率は、被写体側のレンズからレンズのバックフォーカス分の距離に被写体がある場合に、フォーカスを無限遠にあわせることによって、ほぼ2つのレンズの比率になります。従って、上の組合せでは約2.7倍になっています。但し、フォーカスはバックフォーカス以下でしか合いませんから、これが最低倍率になります。
この写真は、上の組合せ
SMC A50mmF1.4 + OMリング + SMC T135mmF3.5
F=3.5、SS=1/80,ISO=800
て撮影した500円玉です。ほぼ2.7倍になっています。
こちらの写真は、逆さのレンズを28mmに変えたものです。組合せは
SIGMA AF28F1.8 + OMリング + SMC T135mmF3.5
F=3.5、SS=1/20,ISO=800
て撮影した500円玉です。ほぼ4.8倍になっています。三脚が面倒だったので、一脚で撮影しているので若干ぶれています。(^^;;
こちらは、以下の組合せです。
F=3.5、SS=1/80,ISO=800
SMC A50mmF1.4 + OMリング + TAMRON AF28-300mm Ultra Zoom XR
F=6.3、SS=1/40,ISO=800
て撮影した500円玉です。ほぼ6倍になっています。こちらも、少しぶれてます。やはり三脚を使うべきでした。
もし、
SIGMA AF28F1.8 + OMリング + TAMRON AF28-300mm Ultra Zoom XR
の組合せなら、約11倍になるはずですが、残念ながら、OMリングと結合するためのステップダウンリングが不足で、この組合せはできませんでした。
OMリングセットの最大の利点は、出かけるときに広角と望遠に加え、OMリングセットを一個持っていけば良いということでしょうか?でも、ズーム一本の場合は不可ですねぇ(^^;;