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科学のつまみ食い 雑記帳

 この雑記帳は「科学のつまみ食い」管理人のI-sattoが徒然なるままに書き留めた雑記帳です。「科学のつまみ食い」に関係することしないこと含めて書き 留めてあります。なお、書かれている内容は精査していないので、不正確あるいは、明らかに誤っている場合もありますのでご了承ください。
2009年の空中花粉採取

2009年の空中花粉採取

2009年の空中花粉採取
 今年も花粉採取を進めています。2月15日現在では昨年の空中花粉採取はまとめていませんが、雑記帳の中に記載してあるので、2007年、2006年とともに比較してください。今年は例年より杉花粉が現れるのが速いといわれています。既に2月13日には春一番が吹き、上の図にも見られるように花粉が大量に飛散し始めました。飛散量は1平方センチメートル当たり45個です。昨年の春一番は2月23日でしたので、1週間以上早い春いちばんです。

春一番春一番
 上に書いたように2月13日には春一番が吹き、45個の花粉が飛散しました。多くは杉花粉で、右の写真のようです。1平方センチメートル当たり1個以上の花粉が二日以上続けて飛散した日が花粉飛散日となります。今年は、1月22日になりますが、その後も大量の花粉が飛散することなく、この2月13日の春一番の時に大量の花粉が舞いました。これから、花粉の飛散が続く、花粉症の方にはつらい日々が続くことと思います。
撮影情報は
 対物レンズ Plan Apo10
 接眼レンズ FK6.7 (0.1138μm/pix)
 ISO 200  SS 1/30
です。

杉花粉の破裂杉花粉の破裂
 さて、ご存知のように、杉花粉は水を含むと右の写真のように破裂します。目や鼻は湿っていますので、杉花粉は破裂し、その内容物がアレルギーを引き起こします。ニック気内容物ですね。
撮影情報は
 対物レンズ Plan Apo10
 接眼レンズ FK6.7 (0.1138μm/pix)
 ISO 200  SS 1/40
です。

325個/cu325個/cu
 2月16日には300個以上の花粉が飛びました。写真は、なるべく広い範囲を撮影したものです。この日から、本格的に花粉が飛び始めました。
撮影情報は
 対物レンズ Ach4
 接眼レンズ FK2.5(0.7593μm/pix)
 ISO 200   SS 1/100
です。

513個/cu513個/cu
 3月7日には2月16日の記録を超える500個以上の花粉が飛びました。私も鼻がぐずぐず、目がかゆく、花粉症のような症状が出ています。まだ、診察は受けていません。受けるのが怖いのです。
撮影情報は
 対物レンズ Plan Apo10
 接眼レンズ FK2.5(0.7593μm/pix)
 ISO 200   SS 1/100
です。

1000個/cuを超えました1000個/cuを超えました
 3月10日は1000個を超えました。今年のスギ花粉のピークは、この日でしょう。昨年は3月12日で、今年よりも多く1800個/cuもの花粉が飛んでいます。その前は2月23日(500個/cu弱)、更にその前は3月7日(200個/cu弱)で年々増えてきた花粉飛散量が去年でピークを迎え、今年から減っていくと考えてよいのでしょうか?
 とりあえずは、今年のスギ花粉のピークは去り、次はヒノキ花粉でしょう。その後一段落ですね。
撮影情報は
 対物レンズ Plan Apo10
 接眼レンズ FK6.7 (0.1138μm/pix)
 ISO 200   SS 1/40
です。

ヒノキの花粉ヒノキの花粉
 そろそろ、杉花粉の季節も終わり、スギ花粉症の方はほっとしたことでしょう。しかし、これからは、ヒノキ花粉の季節です。ヒノキ花粉の糖蛋白はスギ花粉の中の糖蛋白の構造と良く似ているので、スギ花粉に反応する人は、ヒノキ花粉にも反応する事が多いといわれています。これを共通抗原性というそうです。ヒノキ花粉の飛散量はスギ花粉に比べれば、はるかに少ないですが、スギ花粉の反応が積算されてアレルギー反応が出るために、ヒノキ花粉症の人も多くなっているようです。
 右の写真は3月29日に観察したヒノキ花粉です。巣び花粉のような特徴的な突起物であるパピラがないこと、杉花粉に比べ、透明で内容物が良く見えることが特徴です。
撮影情報は
 対物レンズ Plan Apo10
 接眼レンズ FK6.7 (0.1138μm/pix)
 ISO 200   SS 1/30
です。

( 2009年04月7日[火] )

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