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科学のつまみ食い 雑記帳

 この雑記帳は「科学のつまみ食い」管理人のI-sattoが徒然なるままに書き留めた雑記帳です。「科学のつまみ食い」に関係することしないこと含めて書き 留めてあります。なお、書かれている内容は精査していないので、不正確あるいは、明らかに誤っている場合もありますのでご了承ください。
空中花粉採取2008年

空中花粉採取2008年

 今年も空中花粉採取を始めました。既に2006年および2007年の空中花粉採取については本ホームページにまとめていますので、参考にしながらごらんください。スギ花粉は前年の夏が暑く、その年の冬が寒いと、雄花が多く付き花粉が多く飛散するそうです。去年の夏はかなり暑かったですね。そして、今冬はかなり寒いです。一説によると、今年の花粉の飛散量は昨年の3倍になるのではないかという予想もあるようです。
 今年の花粉飛散は要注意です。

スギ花粉 1月23日に今年初めてのスギ花粉を観測しました。グリセリンゼリーで中身がはじけているものもあります。去年は2月7日に確認したものを掲載しました。まだ本格的には飛んでいないようです。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/20
です。

五角形の花粉 昨年と同様、今年も五角形の花粉が飛んでいます。この花粉は上のスギ花粉の前日の1月22日に確認したものです。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/30
です。

スギ花粉 2月23日に春一番が吹きました。2月21日から二日続けて1平方センチメートルあたり1個以上の花粉が飛散しましたので、今年の花粉飛散開始日は2月21日になります。春一番が吹いた2月その前日の23日は多くのスギ花粉が確認されましたが、右の写真は、2月22日に採取したスギ花粉です。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/40
です。

スギ花粉 大量飛散 3月11日、去年の一日の花粉飛散の最大量485個/cuを超えました。量は約3倍の1477個/cuです。今年の花粉採取の最初に去年の3倍くらいになるという予報が出ていましたが、まったくそのとおりになりました。去年の最大の飛散日は2月23日でしたが、今年は3週間ほど遅くなっています。しかし、これは爆発的な飛散です。左の写真は低倍率で撮影しています。矢印が約1mmなので、花粉の飛散量のものすごさがわかると思います。花粉症の方には非常にきつい年になっています。
 撮影データは
  対物レンズ Ach4
  接眼レンズ FK2.5(1.5359μm) 65mm
  ISO 200  SS 1/320
です。

スギ花粉低倍率 昨日の飛散量を超える1720個/cuの花粉が飛散しました。非常に多い日が昨日今日と続きました。まだ、まだ続きそうです。私も目がかゆく、鼻水が出てきています。花粉症の症状が出てきているみたい。結構つらいですが、まだ耐えられます。なんか、病院にいって検査して花粉症と断定されると、症状がひどくなりそうな気がします(^^;;
 写真は、全体が見渡せるように低倍率で撮影していますが、昨日の写真よりは高倍率です。
 撮影データは
  対物レンズ Ach4
  接眼レンズ FK2.5(0.7593μm)
  ISO 200  SS 1/320
です。
なお、本日、昨年(2007年)の空中花粉採取結果をまとめたものをホームページで公開しました。よろしければこちらもご覧ください。

スギ花粉 この写真は3月21日のスギ花粉です。
この日は今年3番目に花粉の飛散量が多い日でした。この日を境にスギ花粉は徐々に減っていきました。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/40
です。

同じ日のスギ花粉を別の接眼レンズで この写真は、上と同じ日の同じプレパラートの同じ場所を接眼レンズだけを変えて撮影したものです。ちょっと広い視野でみるためにためしに撮影しました。写真のデータには接眼レンズをFK6.7と書かれていますが、FK2.5を用いています。また、シャッター速度も1/40と書かれていますが、1/125です。相変わらずスギ花粉が多いですね。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK2.5(0.3022μm)
  ISO 200  SS 1/125
です。

梅の花粉も これは翌日の3月22日に採取した花粉です。ここ水戸では、梅が満開を過ぎたところです。桜はまだです。今年も空中花粉採取器で梅の花粉が採取されました。虫媒花である梅の花粉も満開時には風媒花のように風で飛ばされます。ただし、今年観察されたのはこの一個だけですが。。。別にも書きましたが、我が家の梅も今年は多くの花が咲きました。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/10
です。

ヒノキの花粉 4月に入っ花粉の飛散量もめっきり減りました。ここ最近の花粉はスギ花粉の特徴であるパピラと呼ばれる突起物がないのでヒノキの花粉だと思われます。大きさは31μmで、上に示した3月21日のスギ花粉の大きさが、33μmであまり変わりませんが、通常ヒノキの花粉のほうが小さいといわれてます。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/25
です。

5角形の花粉 4月20日に採取したものですが、過去2年間では気付かなかった五角形の花粉が舞っているようです。この日は十数個の五角形の花粉が採取されています。大きさは、五角形の一辺が約25μmのほぼ正五角形です。いったいなんの花粉でしょう?他の日にはあまり観測されていません。風媒花ではないのかもしれません。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/40
です。

松の花粉松の花粉
 この4月20日前後から、松の花粉が増えだしました。相変わらず、松の花粉は大きいですね。この花粉の中央の薄いい青に染まった球状の部位分の直径が76μmで、黒く染まった部分の直径が64μm、最も長い部分が121μmです。薄い青の部分にフォーカスを合わせているので、黒い部分はピンぼけになっています。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/3
です。

ブナの花粉 こちらは、日にちが代わって、4月28日の花粉です。三角形のブナ科の植物の花粉です。相変わらず松の花粉も飛散していますが、この日からブナの花粉も確認できています。その他に丸い花粉が飛散していますが、それは、ヒノキの花粉ではないでしょうか?さて、このブナの花粉の大きさは、正三角形の一辺が36μm、頂点の白い部分の切れ込みの深さは花粉の三角形の頂点から測ると7μmで、切れ込みの幅が11μmです。また、この三角形の横に見られる花粉は、同じブナの花粉が三角形の辺を向けているようです。その証拠に右上に白っぽい頂点部分が見えています。したがって、これから、ブナの花粉の厚さがわかります。この厚さは、もっとも厚いところで、29μm、白い三角形の頂点部分で、18μmくらいです。
 撮影データは
  対物レンズ Plan Apo10
  接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
  ISO 200  SS 1/30
です。


( 2008年06月7日[土] )

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