科学のつまみ食い 雑記帳
この写真はシベリアという種類のユリです。だいぶ前になりましたが、父が亡くなり、その後納骨を済ませ、秋のお彼岸の際に、かつての父の同僚からいただきました。今頃になっての掲載ですが、ご勘弁ください。
さて、百合のような観賞用の植物は多くが品種改良され、多種多様の種類が存在します。ゆりはユリ科ユリ属の植物の総称で、単子葉植物の多年草です。葉は細長く葉脈は平行です。花は写真の様に大型でラッパ状、がくと花弁は同質になり、6枚、おしべも6個、めしべは中央に一本です。花の香りは、かなり強い部類です。球根から根がで、茎はほぼ直立に出ます。また、この球根は食用になるものもあります。いわゆるユリ根ですね。
こちらは、上のユリの花粉です。いつものようにグリセリンゼリーで封入したものです。今まで観察したいろいろな花粉に比べて、非常に大きいことがわかります。百合の花粉は衣服に付くと色が移り、なかなかとれません。上の写真でヤクはオレンジっぽいですが花粉自体は黄色っぽい色です。
撮影データは
対物レンズ Plan Apo10
接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
ISO 200 SS 1/30
です。
こちらは、カナダバルサムで封入したユリの花粉です。ユリの花粉には、真一文字に引かれた幅広のすじが見えます。ここは特に膜が薄くなっていて、ここから花粉管が伸びるようになっています。
撮影データは
対物レンズ Plan Apo10
接眼レンズ FK6.7(0.1138μm)
ISO 200 SS 1/30