科学のつまみ食い 雑記帳
空中花粉採取で8月後半から9月に掛けて、新しい花粉が飛び始めたことを書きましたが、家の近所には、キクイモの花が多数咲いています。そこで、この飛散している花粉がキクイモの花粉ではないかと予想し、キクイモの花粉を採取してみました。これが、右の写真です。直径は、29μm程度で、突起物の長さは、2.4μm程度です。これは、空中花粉採取で見られた小型の突起物のある花粉とは異なり、1.5倍くらい大きいものです。
撮影データは
対物レンズ PlanApo x10
接眼レンズ FK x6.3
カメラ *ist D
SS 1/30
ISO 200
撮影倍率 0.1138μm/pix
です。
キクイモはこの写真のように数多く群生し、黄色の花を咲かせるキク科の多年草です。原産は、北アメリカで、茎の高さは2mほどになります。地下茎ができ芋状になることからキクイモと呼ばれ、この芋は食用や飼料の他、アルコールや果糖製造の原料ともします。日本各地で野生化し、いたるところで見られます。