蝶のりんぷん 40×10 1/8
これは蝶の羽です。倍率400倍でシャッタースピードが1/8秒です。昆虫の羽は透明なものが多いので、これも観察しやすいもののひとつです。昆虫によって羽が異なるので、比べてみるのが良いでしょう。ミツバチの前翅(前の羽)の顕微鏡写真もご覧になってください。のさて、蝶は鱗翅類(りんしるい)と呼ばれ、その特徴は羽が美しい模様で彩られていることです。この羽は鱗片(鱗紛)で覆われています。この鱗片を取り去った後は透明な膜質だけが残ります。羽は昆虫の皮膚が変化したもので、鱗片は皮膚に生えた毛が変化したものです。したがって、他の昆虫の羽根には毛がはえているものも多く見られます。蝶の鱗片は上の顕微鏡写真で見られるように規則正しくきれいに並んでいます。この鱗片の大きさは、80×320μmです。鱗片は3μmおきに筋が入っているのがわかります。蝶の種類、同じ蝶でもオスとメス、季節や環境によって鱗片の大きさや形、色が異なりますので種類ごとに見比べてみると良いでしょう。