わた Cotton 40×10 SS=1/500
綿の繊維です。倍率400倍でシャッタースピードは1/500秒です。 繊維は比較的観察しやすいので、色々な繊維を観察して比べてみるのもいいと思います。さて、これもスケールと比べてみるとその太さがわかります。大体0.008mm(8μm)くらいで非常に細いことが判ります。通常洋服や下着に使われている木綿は、綿の繊維をより合わせて糸にしたものです。綿の繊維は、綿の実に生えた細胞が乾いてつぶれてできたものです。もし自分で綿を育ててみるなら、わたの成長を観察しようを参考にしてください。羊毛も観察していますので比べてみてください。写真のピントがボケて見えるのは顕微鏡観察の方法で述べたように40倍の対物レンズを使っているために焦点深度が浅く、0.65μmしかないためです。綿の繊維が重なって上下(写真では手前と奥ですが)にうねっているために、一部分しか焦点が合わないのです。こういう場合は対物レンズの倍率の低いもので観察するか、焦点を合わせながら全体を観察するのが良いでしょう。