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スマホのドライブレコ―ダー・OBDスキャナをTaskerを使って自動起動(グレイス ホンダ)


  先日、スマホをドライブレコーダーDailyRoads VoyagerOBDスキャナOBD Info-san! として活用する方法を書きましたが、乗車のたびにアプリを起動するのは面倒です。そこで、グレイスのエンジンを起動したら自動的に各アプリが立ち上がり、停止したら自動的に各アプリが終了するプロファイルをTaskerで作成しました。TaskerはAndroid上で動作するアプリで色々な動作を自動化できるアプリです。以下にTaskerで組んだプロファイルを記載しておきます。

エンジンが起動したらドライブレコーダーを起動する

Profile: PowerON
    State: Power [ Source:Any ] 車のACCがon
    State: Variable Value [ %HOME ~ off ] 変数%HOMEがoff
Enter: launch drv  イベントが開始する時
    A1: Variable Set [ Name:%DRV To:on Do Maths:Off Append:Off ]  変数%DRVにonをセット
    A2: Launch App [ App:DailyRoads Voyager Data: Exclude From Recent Apps:Off ]  DailyRoads Voyager を起動
Exit: end drv  イベントが終了する時
    A1: Variable Clear [ Name:%DRV Pattern Matching:Off ]  変数%DRVがoffなら、変数%DRVを消去
    A2: Airplane Mode [ Set:On ]  スマホを機内モード

スマホのバッテリー容量が低い場合にOBDスキャナを終了する

Profile: LowBattery
    State: Battery Level [ From:0 To:20 ] スマホのバッテリーが20%以下
    State: Variable Value [ %OBD ~ on ] 変数%OBDが on
Enter: Kill obd  イベントが開始する時
    A1: Go Home [ Page:0 ]  ホーム画面に戻る
    A2: Kill App [ App:OBD Info-san! Use Root:Off ]  OBD Info-san!を終了
    A3: Display Timeout [ Secs:15 Mins:0 Hours:0 ]  ディスプレイの消灯時間を15秒に
    A4: Bluetooth [ Set:Off ]  Bluetoothをoff
    A5: Variable Clear [ Name:%OBD Pattern Matching:Off ]   変数%OBDがoffなら、変数%OBDを消去

スマホのバッテリー容量が高い場合にOBDスキャナを開始する

Profile: HighBattery
    State: Battery Level [ From:80 To:100 ] スマホのバッテリーが80%以上
    State: Variable Value [ %DRV ~ on ] 変数%DRVが on
Enter: launch obd  イベントが開始する時
    A1: Variable Set [ Name:%OBD To:on Do Maths:Off Append:Off ]  変数%OBDがoffなら、変数%OBDをon
    A2: Bluetooth [ Set:On ]  Bluetoothをon
    A3: Wait [ MS:0 Seconds:20 Minutes:0 Hours:0 Days:0 ]  20秒の遅延
    A4: Launch App [ App:OBD Info-san! Data: Exclude From Recent Apps:Off ] OBD Info-san!を起動
    A5: WiFi [ Set:Off ]  wifiをoff
Exit: Kill obd イベントが終了する時
    A1: Go Home [ Page:0 ]  ホーム画面に戻る
    A2: Kill App [ App:OBD Info-san! Use Root:Off ]  OBD Info-san!を終了
    A3: Display Timeout [ Secs:15 Mins:0 Hours:0 ]  ディスプレイの消灯時間を15秒に
    A4: Bluetooth [ Set:Off ]  Bluetoothをoff 
    A5: Variable Clear [ Name:%OBD Pattern Matching:Off ] 変数%OBDがoffなら、変数%OBDを消去

自宅にいるとき

Profile: Home
    State: Variable Value [ %HOME ~ on ] 変数%HOMEが on
Enter: home icon  イベントが開始する時
    A1: Set Widget Label [ Name:home Label:%HOME ]  Widgetのラベルを%HOMEに
    A2: Set Widget Icon [ Name:home Icon:cust_icon_gingerbread ] If [ %HOME ~ off ] %HOMEがoffならWidgetのアイコンをgingerbreadに変更
    A3: Set Widget Icon [ Name:home Icon:cust_icon_donut ] If [ %HOME ~ on ] %HOMEがonならWidgetのアイコンをdonutに変更
Exit: home icon  イベントが終了する時
    A1: Set Widget Label [ Name:home Label:%HOME ]  Widgetのラベルを%HOMEに
    A2: Set Widget Icon [ Name:home Icon:cust_icon_gingerbread ] If [ %HOME ~ off ] %HOMEがoffならWidgetのアイコンをgingerbreadに変更
    A3: Set Widget Icon [ Name:home Icon:cust_icon_donut ] If [ %HOME ~ on ] %HOMEがonならWidgetのアイコンをdonutに変更

ポップアップの設定

Profile: PopUp
    State: Variable Value [ %HOME ~ on ] 変数%HOMEが on
Enter: on   イベントが開始する時
    A1: Popup [ Title:HOME on Text:HOME on Background Image: Layout:Popup Timeout (Seconds):1 Show Over Keyguard:On ]  HOME on をポッアップ
Exit: out イベントが終了する時
    A1: Popup [ Title:HOME off Text:HOME off Background Image: Layout:Popup Timeout (Seconds):1 Show Over Keyguard:On ]  HOME off をポッアップ

 以上でスマホが充電状態になったら、ドライブレコーダーDailyRoads VoyagerOBDスキャナOBD Info-san! が自動起動し、充電が終わると終了し、バッテリーが少ないとOBDスキャナOBD Info-san! が終了し、バッテリーが多くなるとOBDスキャナOBD Info-san! が起動します。

ハイブリッド車のEV走行 (ホンダ グレイス)


 2014年12月20日にホンダのハイブリッドセダングレイスが納車されて2か月近くたちました。その間、TVキットを取り付けたり、ルームランプのLED化をしたり、OBDスキャナドラレコ等、少しづついじってきました。その間、約1500kmほど走って感じたことは、どのタイミングでEV走行(エンジン停止でモーターのみで走る)になるのだろうということでした。
 発進時にアイドリングが止まっている(エンジン停止)状態の時は、EV走行で発進しアクセルの開度が少なければEV走行で加速し続け、40km/hくらいまでは、EV走行をします。定速時も60km/h以下ならEV走行をします。
 しかし、寒い朝はなかなかEV走行に入らないし、停車時にアイドリングストップ(EV)していても突然エンジンがかかりだす。定速EV走行時もアクセルの開度を大きくしたわけでないのにエンジンがかかる。はたまた、EV走行から減速・回生(車輪の回転から充電)時にも突然エンジンがかかったりします。
 どのタイミングでEV走行になったりエンジンがかかったりするのかは経験的にエンジンが冷えてきた時というのがわかってきました。そこで、せっかくOBDスキャナをつけて色々な情報が得られているので、少々このデーターを解析してみました。
 まず、EV走行か否かはエンジン回転数から判断することにしました。これにより、停止時の条件も同時に解析することができます。次に、経験的に寒い時はEV走行になりにくいことから、エンジンクーラント温度を選びました。本当はエンジンオイル温度にしたかったのですが、グレイスではOBDからデータが出力されていないので断念しました。さて、次にハイブリッド特有の充電状態としてハイブリッドバッテリ充電量もパラメータとしました。これによって、EV走行(エンジン回転数)がエンジンクーラント温度ハイブリッドバッテリ充電量とどういう関係にあるかがわかりそうです。
EV-3D ということで、OBDのデータから右のグラフを作成してみました。縦軸がエンジン回転数(rpm)、横軸が電池充電量(%)と水温(℃)で赤でプロットしてあります。緑、水色、青のプロットはそれぞれ
平面への射影です。
 ここで、XY平面の射影に注目します。このXY平面上で青のプロットはすべてのエンジン回転数(0~3000rpm)の充電量と水温を表しています。また、このXY平面上の赤のプロットはエンジンが停止時、即ちEV走行時の充電量と水温とを表しています。何か相関がありそうです。
EV-2D そこで、このXY平面のみを取り出したのが左のグラフです。X軸が充電量(%)、Y軸が水温(%)、青がエンジンが回転している場合のプロット、赤がエンジンが停止している場合のプロットです。さて、多くの場合は赤と青のプロットは重なっていますが、重なっていないところに注目します。そう、青のプロット、エンジンが回転している場合だけ現れる条件、即ち、どう頑張ってもEV走行にならない条件が、赤の現れない、青のみの条件です。データー数が少ないですが、この図からは「充電量が20%以下で水温が50℃以下である場合にはEV走行には入らず、必ずエンジンが回る」ということがわかります。
 そこで、この20%以下50℃以下ではどう頑張ってもEV走行にならないので、いっそうのことエンジンを回してしまったほうが気が楽です。
 これで、やっとOBDスキャナが役に立った。メーカーはどうせなら充電量と水温を数値かバーグラフでメーターで見られるようにしてくれるとありがたいなぁ。
 そうそう、ホンダの1モーターiDCD(i-DCT) スポーツハイブリッドを搭載しているこのGrace(グレイス)の他、Fit3(フィット3)やVezel(ヴェゼル)やJade(ジェイド)も同じ機構なので、同様の制御をしていると思われます。

グレイスにOBDⅡスキャナを取り付け(Honda Grace)


一週間前の12月20日(土)に納車されたホンダ グレイスに走行中のTVを見られるTVきっとに引き続き、ODB(On Board Diagnostics)IIスキャナを取り付けました。IMGP1332これは、車のECU(Electrical COntroll Unit)から出力される様々な情報、例えば、車速やエンジン回転数などのデータのほか、電装系やエンジン系などのトラブル情報等様々な情報を読み取ることのできるユニットで、写真のようなドングルタイプのBluetoothぜ接続するものを購入しました。このユニットの優れているところは、通常のユニットにはついていない電源スイッチがついているところです。車体側のOBD2コネクタから供給される電源は通常エンジン始動にかかわりなく常時通電なので、スイッチがないと電気を食いまくりになるからです。IMGP1325-1さて、このOBD2コネクタは車により取り付け位置が異なるようですが、わがグレイスの場合は写真のように運転席左足元上付近にありました。で、そこに、このOBD2ユニットを取り付けます。さて、今度は、このOBD2ユニットからのデータをBluetoothで受けなければなりません。このソフトは有料、フリー、Android、Windows様々ありますが、まずはユニットについていたAndroid用のソフトで受信します。スマホに添付のソフトをインストールしてBluetoothでペアリングします。一通りのセットアップを済ませて、接続。IMGP1333写真は走行中ですが、タコメータとスピードメーターが表示されています。その他にも、水温や燃料など、様々な情報とともにスマホのGPS情報を読み取ることができるので、位置も同時に表示できます。そして最も重要なのが、これらの走行中データのログをとることができることです。下のグラフは12月26日(土)の通勤時の約1時間の走行ログです。得られたログの中から、位置情報などを除き、車速、水温、吸気温度バッテリ電圧、エンジン回転数をグラフ化してみました。ピンクのTacho(エンジン回転数)と紺のSpeed(車速)に注目してください。ここでホンダHybridの特徴的なのが停止していない、走行中で車速が0km/hでないのにエンジン回転数が0rpmになっていることです。そうです、電気モーターでエンジンをアシストするのみならず、走行中でもエンジンが停止し、EV走行、いわゆる電気モーターだけで走行するのです。ピンクのエンジン回転数を見ると頻繁にエンジンが止まっているのがわかります。これが、HV車の高燃費の秘密です。ちなみに、タコメーターが急激に上昇したのは、急加速をしたためです。

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さて、もう一つのログの活用はGPS情報がついているので、地図と走行状態をリンクさせることができることです。図のスクリーンショットのようにスマホ上でアニメーションとして走行状態を楽しむことができます。これから、色々活用方法を考えてみます。
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