トウモロコシの茎の横断面 4×15 1/30
トウモロコシの茎の横断面です。倍率は60倍でシャッタースピードは1/30秒です。トウモロコシはイネ科の一年草で熱帯アメリカ原産ですが、稲や小麦とともに世界の三大穀物の一つで、食用や飼料とするため、世界各地で広く栽培されています。その茎は高さ2m程度で夏に茎の頂上に雄花穂をつけ、茎の中ほどの葉腋に雌花穂をつけで毛髪状の花柱を総(フサ)のように出し、実をつけます。ユリの茎の横断面(100倍)や動植物で見た竹の茎の横断面(40倍)と同じように被子植物なので茎には維管束が見られます。裸子植物の松の茎の横断面(40倍)も参考にしてみてください。標本が厚いために幾つか重なっているので見づらいですが、ユリの茎の横断面よりは維菅束がはっきりと良くわかります。竹の茎の横断面(40倍)やユリの茎の横断面(100倍)と同様に木部が内側に師部が外側にあり、この維官束が茎の中に満遍なく分布する単子葉植物の特徴がでています。