マニラ麻 Musa textilis


マニラ麻 4×10 1/250
manira_hemp_40
 マニラ麻です。倍率は40倍でシャッタースピードは1/250秒です。マニラ麻というのはバショウ科の多年草でフィリピン諸島の原産です。繊維作物として熱帯地方で栽培栽培されており、高さが6mにも達する大型の植物です.楕円形の大きな葉を持ち、鞘のように茎を包んだ葉の付け根の部分を葉鞘(ようしよう)が長く、この葉鞘からとれる繊維を紡いだものがマニラ麻で、この繊維は軽いのに非常に強く、耐水性もあって、ロープなどの他、織物,帽子,紙製品に利用されています.標本は赤く染色されています。その太さは約80μmですが10μm程度の細い繊維がいくつも絡んでいるようですが、これが麻の繊維の強さのようです。今まで紹介してきた綿(150倍)動植物の綿(400倍)羊毛(100倍)などと比べてみてください.それぞれの太さを比べると下の表のようになります。これを見ると、マニラ麻はもともとの繊維の太さは10μm程度で、他と同じなのですが、繊維自身が互いに絡まりあっているので強いようです.

綿(150倍) 10μm
綿(400倍) 8μm
マニラ麻(40倍) 80μm(10μm)
羊毛(100倍) 20μm

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