2003年9月13日の火星


Meade LX200GPS-30 (Alt/Az)
Vixen LV5
Panasonic NV-DS7 (f=14.1F=1.4,S=1/60,+6dB)

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 これらは、いずれも2003年9月13日 20時~23時頃にかけてデジタルビデオカメラを使用して撮影した火星です。既に火星大接近 から、2週間以上経ってしまいました。この日の視直径は23.5”で、光度は-2.5等星で まだまだ 非常に大きく明るく、観望は続けられます。
  さて、今回見えている火星は8月10日の火星が左へ少し回った部分で、その中央部分がメリディアニ地域( 子午線湾)と呼ばれる場所です。これより左側の部分の説明の詳細は、8月10日の火星で説明しているので省略します。ここは、火星の経緯度の原点となる部分です。ここは2003年7月7日に打ち上げられたアメリカのマーズ・エクスプロレーション・ローバが2004年1月25日に軟着陸した場所でもあります。その右にはマルガリテフェル地方ともマーガレットとも呼ばれ、細い流水跡が途中で消えているので、昔には湖があった のではないかと言われています。その下の薄暗い部分は、アキダリア平原と呼ばれ、そのすぐ左のシドニア地方との境目には堆積層があり太古の海があったといわれていました。最新の研究では火星には海がなかったということが発表されています。ちなみに、この写真からはシドニア地方は北の端に当たるので、確認できません。アキダリア平原のすぐ上の部分はクリセ平原と呼ばれる谷があります。ここは、ここは、1976年7月20日にアメリカのバイキング1号の着陸機ランダーが軟着陸し、マジックハンドで土壌を採取して分析しましたが、生命やその痕跡の発見はできませんでした。また、テレビカメラで周囲の地形を撮影し、大気の温度や気圧の計測をしました。また、1997年7月5日にはアメリカのマーズパスファインダーが軟着陸し、1万6000にも及ぶ画像と岩石の分析や気象データを地球に送り返し、太古の火星が暖かくて湿気があったことの証拠など、多くの発見がなされました。3ヶ月近くの間火星表面探索をした後、バッテリー切れのため通信が途絶えました。クリセ平原の上にはマリネリス渓谷と呼ばれる4000kmに及ぶ火星最大の渓谷が続いています。ここは、かつて水が流れていたことを示す地形が多く見つかっています。その上の明るい部分はアルギュレ平原と呼ばれる直径800kmの円形の衝突クレーターと考えられている場所が見えます。さらにその上の明るい部分はオーストレール平原 と呼ばれる南極周辺の地域が見えます。その上が南極冠ですね。

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