コカ・コーラ等の炭酸水は何に分解されるのですか?
2000年7月18日に 中学2年生の女の子からご質問を頂きました.。
コーラで、骨や歯がとける理由で、口から入った炭酸水は、食道、胃,小腸、とわたって体に吸収されるが、この経過で分解吸収される。とありますが、何に分解吸収され、直接骨に作用することはないのですか。
文章が下手ですみません。
さて、炭酸水が吸収の過程で何に分解されるかということですね。
「科学のつまみ食い」の「コカコーラではや骨が溶けるのはなぜですか」にも書いたように炭酸水は水「H2O」に炭酸「H2CO3」が溶けたものです。この炭酸は温度が高くなると水「H2O」と二酸化炭素「CO2」に分解します。消化吸収の過程ではほとんどは、この水と二酸化炭素に分解されてしまいます。そうして、水は血液中に吸収され、さらに各部へ栄養とともに運ばれます。二酸化炭素は吸収されずに、腸や胃で蓄えられて排泄されます。従って、骨に直接炭酸水が届くことはありません。