さわら山車祭り (佐原大祭)


 鹿島神宮へ行き、かんぽの宿の後は佐原の大祭へ。7月15日~17日まで、山車祭りだそうだ。16日朝9:30頃かんぽの宿を出て【利根川河川敷臨時駐車場】へ。
IMGP2135IMGP2138
 
臨時駐車場わきから伊能忠敬記念館のほうへ向けて小野川をシャトル船に揺られて1kmくらい乗船する。7~8人くらい乗れる船外機だ。向かってくる他のシャトル船とすれ違うと、波立ち揺れる。下船する。この辺りは小江戸的な風情のある街並みだ。
 早速、山車が現れる。いわゆる金太郎だ。この山車の上部には江戸や明治期の名人人形師によって制作された高さ4mほどの大人形が飾られている。その一つがこの金太郎だ。

IMGP2139IMGP2141
IMGP2143 男性が山車を引いて、その前を女性が踊っている。山車の前方では2本の丸太が斜めに差し込まれている。後で訪れた山車会館の館長に尋ねたところ、てこ棒という直径20cmほどの棒で、これを斜めに前輪車軸の下に差し込み、ブレーキを掛けたり、方向を誘導したりするそうだ。
 いくつか山車を見た後に、伊能忠敬旧宅を見学した。伊能忠敬は江戸時代に精巧な日本地図を作成するのに尽力した測量家で1800年から1816年まで、17年をかけて大日本沿海輿地全図を完成させたことで、有名だ。

IMGP2146IMGP2148IMGP2150
 こちらの鯉の山車の鯉は麦藁細工で佐原の町内に住む人達によって作られた昔ながらの飾り物で、この恋の他に稲藁細工の鷹等の山車もある。この鯉の山車が十字路で曲がるところを見た。そもそも山車には4つの木製車輪だけで、車軸自身が曲がるわけではないので、方向転換は大変だ。しかも、4tほどの重さがあり、囃子を奏でる人たちが10名ほど乗っている。
IMGP2151IMGP2152
IMGP2153IMGP2155 てこ棒と車軸が擦れる音。地面と車輪がこすれる音。ギシギシと大きな音を立てている。前の2本のてこ棒で方向を定めつつ、後ろの2本のてこ棒で曲げていきます。周りの男性たちが力いっぱい方向転換している様は圧巻。

 山車会館近くの、八坂神社では多くの出店が出てお祭り気分が味わえる。山車会館の中では館長が丁寧に説明してくださる。山車祭りは夏秋あるので、秋に使う山車が医大保管されていた。それぞれの山車は、各町内で保管しているそうだ。また、4mを超える山車は電線などをくぐることができないので、舞台のセリのような構造を各山車で工夫しているらしい。
IMGP2156
 そして最後に見たのは菅原道真の山車。昼で休憩中らしい!!
帰りは、道の駅 水の郷 さわらで昼食をとって、水戸まで1時間ちょっとのドライブ!!