科学のつまみ食い 雑記帳
オオカミの森
今年も正月休みに旭山動物園に行ってきました。毎年、開園日の1月2日訪れています。やはり込みます。
さて、今年の注目は2008年6月に完成した「オオカミの森」です。放飼場には、予想よりはちょっと小さいものでした。隣の檻にはオオカミのえさになるエゾシカの森が整備中です。中には、観察ホールがあり、また、ドーム状の「ヘアーズアイ」の観察場所では、オオカミを間近で観察できますが、込んでいたため長い時間見ることはできませんでした。外には檻のない部分があり、ここから観察できます。猿山のようになっていますが、雪が積もっているので結構近く感じます。思いっきり助走をつけて飛べば、オオカミが脱走できるのではないかと思える近さです。
これらのオオカミはカナダ北部の森林に生息するもので写真の様に雪の中でも全く動じていません。
キングペンギン
さて、旭山動物園が有名になったのはペンギンの散歩でしょう。写真はキングペンギンの散歩の様子で、18種類のペンギンの中でコウテイペンギン(エンペラペンギン)についで2番目に大きいペンギンで、1mくらいの高さがあり、ほほから首にかけて黄色なのが特徴です。このキングペンギンは亜南極の島々の比較的寒い所に住んでいます。
このペンギンの散歩は冬の運動不足を解消するために始められたものですが、次に紹介するジェンツーペンギンと違って、写真のように整然と一列に並んで行進します。これは、足の遅いキングペンギンが天敵であるアザラシなどに見つかった時に、最初に発見したペンギンが逃げる行動に従って、それについていくためといわれてます。
ジェンツーペンギン
頭の上の白いリボンが特徴で、体長は70cm程度で、上のキングペンギンよりも小ぶりです。ペンギンの中で一番速く泳ぐと言われてます。非常に好奇心旺盛で見学している人々に寄ってきます。また、キングペンギンのように整然と一列に並んで行動するのではなく、それぞれが勝手気ままに行動しているように見えます。雪の中が大好きで、写真のように雪の中を泳ぎまわっています。
坂東元さん
ばんどうげん さん、旭山動物園の副園長でよくテレビにも出てきますね。旭山動物園のドラマでは主演が「ぐっさん」こと山口智充さんが演じる飼育係・獣医の青年の坂内 禅は、この坂東元副園長がモデルになっています。1961年、北海道生まれで、私と同じ年です。
この日はペンギンの散歩の際に一緒に散歩をされていました。来園した多くの方が、坂東さんへ声をかけ写真を撮影していました。
坂東さんは、酪農学園大学獣医学修士課程卒業後、1986年から北海道旭山動物園に勤務したそうです。いろいろ新しいアイデアを出したり取り入れたりして、旭山動物園を更に楽しくしてくれるでしょう。