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科学のつまみ食い 雑記帳

 この雑記帳は「科学のつまみ食い」管理人のI-sattoが徒然なるままに書き留めた雑記帳です。「科学のつまみ食い」に関係することしないこと含めて書き 留めてあります。なお、書かれている内容は精査していないので、不正確あるいは、明らかに誤っている場合もありますのでご了承ください。
頭部の大怪我

 8月4日(日)千葉マスターズ陸上選手権大会で不覚にも頭部に大怪我を負ってしまいました、その際のことを記事として記載します。


走高跳での頭部負傷
 それは、8月4日の午後、助走を始め、140cmのバーを飛び越えるべく踏切り、体が宙に浮いた瞬間、「が〜ん」という金属の衝撃音が聞こえ、マットの上に体が落ちた。その瞬間(頭を支柱にぶつけた?)と脳裏をよぎり、体を起こして頭を触ると、手を伝って、鮮血が流れ落ちた。(しまった…)

 数人が駆け寄ってくる。(鮮血がしたたっているのに意外と冷静だ…)手で頭を押さえながら「私のバッグからタオルをとってください!」差し出しされたS川さんのタオルを頭部の痛む場所にあてがい、(血の量に比べて痛くないな…)立ち上がろうとする私を押さえて、誰かが「担架!担架!」と叫ぶ。

 担架に自力で横になり、医務室まで運ばれる。(担架って、思ったほどは乗り心地悪くないな…)名前、年齢、生年月日、連絡先の確認を受け、救急車を依頼。血圧計を巻く(おいおい、血圧計は上腕部だぞ、下腕部に巻いてどうする。)指摘後、体温と共に測定。75-127、35.7度。(どちらも正常値より低い…)

 救急車が来るまでの5分間に自分のジャンプを振り返る。(練習ジャンプ130、140cmをクリアするがどうも踏切がしっくりこない。本番一本目、助走を少し下げ、スタート、助走があわない。少しステップ入れて調整。踏切に入る。少し遠い。いいや、跳んじゃえ。…)体が宙に浮いた瞬間、「が〜ん」。

初めての救急搬送
 (そうか、遠いのに無理に踏切ったからか。思いとどまればよかった。)ピーポーピーポー、救急隊員が数名、「名前言えますか、お年は…」(またか…)「頭頂部、いや左前頭部に3cmほどの切創」テープ状包帯で止血テープを頭から顎に回して止める。隣の救急車の担架に自力で移動。担架がせり上がり、いざ救急車へ!

 血圧、脈拍、酸素濃度計が見える。。75-137、68、97、救急隊員が「15分ほどの所の脳神経外科病院がありますが、今、重症患者を受け入れていて30ほど病院で待たされますが、宜しいですか?」「はい」5分ほどで搬送先病院が決まる。頭をぶつけてから2〜30分。ピーポーピーポー。

 横から「お名前は?お年は?」(??じょ、女性?女性の救急隊員だ。そういや浅野温子が女性救急救命士をやってたな。めがねと制服が似合う小柄な娘だな…)「怪我をされた状況は覚えてますか?」「走高跳で…、支柱に…」「どのくらい跳ばれるんですか?」「今シーズンは…」「凄い、私を跳越えちゃうんですね。」

 15分ほどで病院のCT室へ、(あっあの娘にお礼を言い忘れた…)「お名前…」(ここでもか、いっそのこと間違えてやるか…)素直に答えたたため、何事もなくCT室から廊下へ、女性二人の声。(あぁ私より前に運ばれた重症患者か…長く担架に寝てると背中が痛くなるなぁ…あれ、頭上に誰かいる?)

 (待ってるのも暇だし…)「病院の方ですか?」「いえ、救急隊員です」男が答える。話によると、救急隊員は搬送先で目処が付くまで患者の元を離れられないらしい。千葉市には25台の救急車、1台に3人、1日7〜10回出動等と聞いてるうちに救急室へ、救急隊員にお礼。(女性隊員にお礼を言いたかったな…)


救急処置
 「なま…」(またか…)関西風イントネーションの気さくな医師。「止血テープ外すからねぇ。あぁあぁ、ぱっくりやったねぇ。どうしたの?」「走高跳で…、踏切合わなくて…」「思いとどまらなきゃだめだよぉ…」傷口だけ露出するクロスを私の頭にかぶせながら「ん〜、どうしようかなぁ…」

 (おいおい、患者の前でどうしようかなぁ、はないだろう?)「縫合しよう。4-0だして、ステップラーよりは傷痕は小さいからね。」「やっぱり、傷痕残りますか?」「ん〜、バッチリ残るよ」(なんだ、がっかり)「まぁ、自業自得ですからね」「そうだね。」(あらら…)

 「麻酔打つからね。一番細い注射針使うから、インフルエンザの予防接種ほどは痛くないよ。」(いや、それって痛いんですけど…)「最初はチクってするけど、ほら、だんだん痛くなくなってきたでしょ」(1,2…7…?)傷口の両脇に沿って麻酔、7ヶ所目からはほとんど感じない…

 「消毒するからね。」(ガーゼで拭いているらしい)「痛くないでしょ?麻酔してなかったら激痛もんだけどね。」(触られてる感覚はあるが、痛くはない。)「ん〜、5-0の方がいいかな?5-0にして。」(またかよ、ひょっとして糸太くなるの?)実は細くなっていた(まぁいいや、何針縫うか数えてやろう)

 チク、チク、(1,2,3いてて…8,9痛い痛い、無理、数えられない)「い、痛いんですけど」「そう?」(ぐいって引っ張るなよ。いたたた…。拳を握ってる。縫合している時はチクチクだが、結糸する時に痛いらしい。)「終わった」(やっと…)「最後の縫合針でよかったね。無かったら代替針だ」

 (代替針?)「痛い?」消毒しながら「いや、きれいに縫えないだけ。」頭のクロスを外して、ナースがガーゼを絆創膏で止める。「縫合した後だから言うけど、頭蓋骨見えてたよ」(おいおい…)ベッドから起きて、いすに座るようナースに施される(少しめまいが、頭蓋骨か?長く横になってたからか?)

 「皮膚の下に皮下脂肪があって、その下の筋肉までぱっくり切れて、頭蓋骨が見えてたんだ。」「それで、筋肉を三針、皮膚を三針、縫合しました」PCのモニタのCT画像を見ながら「今のところ、脳内に出血などの異常は見られないけど、しばらくは注意して」等、その後の注意点を聞かされる。


帰宅
 3時間かけて車で帰ると言い張る私に、諦めた医師は、気分が悪くなったら必ず車を止めて助けを求めることを告げ、転院の紹介状を書いて下さった。タクシーで競技場まで戻ると、大会は終了し、残っていた委員長にお詫びとお礼を申し上げて、車に乗り込んで、エンジンをかける。(もう6時か)

 縫合後メールをしておいた妻に電話をかける。妻にもかなり心配をかけたようだ。(サングラスだと暗いなぁ)大会スタッフが入れてくれてたらしい。無くしたと思っためがねをペットボトルホルダーの中に見つけた。今日の出来事を焼き付けるように何度も何度も繰り返し思い出しながら車を走らせた。

 21時(やっと着いた。長い道のりだったなぁ)出迎えた妻の顔が私を確認して笑顔になる。(この笑顔で今日の出来事がハッピーで終わる…)夕食をとりながら子細を話す。ずいぶん心配したらしい。頭を避けてシャワーを浴び、【半沢直樹】をみて、床につく。

再び脳神経外科へ
 横になると(あれっ?ぐるぐる回る。めまいが…、おかしい)十数秒で直る。寝返りを打ってみる(天井が回る、呑みすぎた時みたいだ。おかしい)体を超す。めまい、寝る、めまい。いずれも十数秒で止む。妻と相談し、先の病院でもらった紹介状を持って近くの夜間診療をやっている脳神経外科へ。(もう23時を回ってる。)

 再びCT。(最大50mGyが二回の被爆か…)医師の診察ではCT画像上は特に問題はなく、めまいは、軽い脳震盪とのこと、長時間の目眩、激しい頭痛、昏睡、運動障害、言語障害があった場合には直ぐに来院。二日分の目眩薬を処方された。2〜3日後のに頭部縫合の抜糸日を決めることに。(とりあえず、一安心)

 帰宅後、再び床につく(やはりめまいが、このまま明日の朝に目覚めなかったりして…)

良性発作性頭位めまい症
 その後気になったので、めまいについて調べてみた。症状【頭の向きを変える、寝た状態から起きあがる等で数秒〜十数秒の回転性のめまいを起し、安静にしていると直る。吐き気を催すこともあるが、難聴や耳鳴などは見られない。】原因【耳石が三半規管内に入り込みリンパ液の流れを乱す】

 発症のきっかけが無い場合が多いが、頭部外傷・衝撃・打撲等もきっかけになるらしい。治療は自然治癒で、通常1〜4週間、長くても3ヶ月らしい。なでしこジャパンの澤穂希選手もそうだったらしい。(気長に自然治癒を待つか…でも、めまいは、気になるなぁ。)

抜糸前の傷跡


抜糸後の傷跡


かさぶた取れた後

2ヶ月後の頭部傷痕。だいぶ薄くなった(毛じゃない)が、先日の国際ゴールドマスターズ陸上選手権大会で日焼けしてバンソウコウの跡まで残ってる

( 2013年08月20日[火] )

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