科学のつまみ食い 雑記帳
4月29日にハブの分解も含めた自転車整備をしたので完全版として記載しておきます。なお、洗浄や整備はバケツと中性洗剤、ブラシ、ホース、自転車スタンド(私は木製の台を使ってます)、パーツクリーナー、チェーンルブ、グリス、その他工具を使用します。
フレーム洗浄
ライトやサドルバッグなどの装備品と前後ホイール、チェーンを外したフレームを木製の台の上に立て、バケツの中に入れた水で薄めた中性洗剤にブラシを浸してごしごしジャブジャブ洗います。油汚れのひどい前後ブレーキ、前後ディレーラー、BB下を入念にブラシでこすります。なお、BB周りはクランクを外して洗浄しない場合には、グリスが流れ出るといけないので、注意して洗います。
逆さにしてフレーム洗浄
最初はサドルを上にして洗い、次にサドルを下にして入念に洗います。フレームについた中性洗剤はホースで水をぶっかけてきれいに洗い流します。その後、簡単にウェスで水を拭きとり、フレームを干して乾かします。なお、乾かす時も上下を入れ替えて、フレーム内にたまった水を良く切るようにします。
フレームが乾いたら、前後ブレーキ、前後ディレーラー、それぞれのワイヤー周りにはパーツクリーナーを吹き付け入念に油分を落とします。可動部分を動かしながら丁寧に洗浄します。
ホイール洗浄
フレームを乾かしている間にホイールを洗浄します。前ホイールはそのまま、後ホイールはスプロケットを外します。タイヤは付けたままでOKです。こちらもフレームと同様に薄めた中性洗剤でブラシを使用してごしごし洗います。ブレーキの接触するリムサイドは入念に洗います。もし、ハブを分解してグリスアップしないのであれば、前後輪ともハブ周りは水を掛けないように注意します。なお洗剤は、フレーム洗浄に使った残りで十分です。
ホイールも乾燥
ブラシで洗浄を済ませたら、やはりホースで水をぶっかけ、中性洗剤を洗い流して、どこかに立てかけて乾燥させます。乾燥したら、リムサイドにパーツクリーナーを吹き付け、脂分を丁寧に拭きとります。
スプロケットとチェーンの洗浄
フレームとホイールを洗浄する前に外したスプロケットとチェーンを軽油にドブ漬して油を浮かせておきます。浸したあとは、この灯油の中でガシャガシャ洗います。十分汚れを落としたら、スプロケットとチェーンを灯油から出して新聞紙などの上で乾かしておきます。使用済みの灯油はペットボトルに入れて取っておきます。しばらく置いておくと汚れが沈殿するので、次に洗浄するときに上澄みの灯油だけを使います。乾いたスプロケットとチェーンは灯油だけできれいにならない場合が多いので、私はパーツクリーナーで再度洗浄します。チェーンの可動部分にごみが残らないように吹き付けて洗浄します。
パーツクリーナーで洗浄後はチェーンのみチェーンルブで注油
パーツクリーナーが乾いたらチェーンルブで注油ですが、スプロケットには注油はしません。チェーンは可動部分に注油をします。余ったオイルはぼろきれで十分ふき取ります。可動部分にしみ込んでいれば、後はいらないオイルですので、埃を呼ぶだけです。
BB周りとクランク洗浄及びグリスアップ
フレームが乾燥したらクランクを外します。BB自体は分解せずに、BB周りの汚れたグリスを布でふき取っておきます。クランクはギヤ周りを中心に洗浄します。ギヤにはパーツクリーナーを吹き付けて油汚れを落とすとよいでしょう。
きれいになったら、BBにはグリスを詰めます。中にある溝に隙間なく入るようたっぷりと塗り込めます。クランクを押し込むと余ったグリスが出てくるので丁寧に拭きとります。クランクを閉め込んでBB周及びクランク周りは終了。
SPDペダルの洗浄と注油
SPDペダルもばねの部分にパーツクリーナーを吹きかけて洗浄します。ペダルの回転部分には吹き付けないように注意します。パーツクリーナーが乾いたら注油です。回転部分には注油はしません。SPDのばねと可動部分のみチェーンルブを注油します。
後ハブの分解整備
後ハブを分解する左右にベアリングボールが入っています。無くさないように分解します。このハブには左右ともに9個ずつベアリングボールが入っています。写真はスプロケット側から見たハブ内部です。
前ハブベアリングボール
取り出したボールは全部で20個、パーツクリーナーで洗浄し 汚れたグリスとふき取り、中をきれいに洗浄したら、グリスをたっぷり詰め、後にボールを所定の位置に入れ、更にグリスで覆い、 ハブ軸を戻し、前ホイールの整備は終了です。
フレーム周りの注油
残りはフレーム周りの注油です。パーツクリーナーで洗浄してあるので、前後ブレーキや前後ディレーラーの可動部分にチェーンルブを注油します。余った油は埃を呼びますのできれいにふき取ります。
フレームの仕上げ
仕上げはぼろきれに少しパーツクリーナーをつけてフレームをよく拭きます。パーツクリーナーは塗装を痛めるので、汚れているところのみに使用します。最後は車用の洗車シートのフクピカで丁寧に拭き上げます。ワックスがかかり、きれいに見えます。
きれいになったところ、チェーン、前後ホイール、外した装備を取り付けて整備終了です。