科学のつまみ食い 雑記帳
Androidエミュレーター Genymotionって?
Toshiba Dynabook Tab VT484にAndroidエミュレーターGenymotionを入れてみました。これは、VirtualBox上で動くAndroidエミュレーターで、これを入れることによってWindows8.1タブレットであるVT484上で、スマホで使われているKindleやKobo等のアンドロイド用電子書籍サプリが動くようになります。
せっかくのタブレットPCなので、Windows上で電子書籍を読みたいと思いましたが、残念ながら、PC用のKindleでは日本のKindle ストアにアクセスできません。Koboのほうはhttp://kobo.rakuten.co.jp/application/desktop/?scid=wi_kb_top_mainnavi_application_desktopからアプリが入手できるようになりましたので一応PCでも読めますが、このアプリは縦長画面には対応していないので、リフロータイプの書籍以外は見開き表示になり、表示が小さくなってしまいます。
そこで、このGenymotionを試してみることにしました。
Genymotionのインストール
まず、以下のファイルをダウンロードします。
○GenymotionとVirtualBoxのダウンロード
まず、http://www.genymotion.com/でWindows 32/64 bits (with VirtualBox) をダウンロードします。これには、Windows用のVirtualBoxが付属しているのでWindows環境であれば、これで十分です。ただし、Free版はアカウントの登録が必要です。
○Android SDKのダウンロード
次に、Android SDKをhttp://developer.android.com/sdk/index.htmlからダウンロードします。これは、GenymotionにGoogle Playをインストールするために必要です。
○ARM Translation Installer v1.1とGooglePlayのダウンロード
そして、 ARM Translation Installer v1.1とGooglePlay(Google Apps for Android 4.4、Google Apps for Android 4.3、Google Apps for Android 4.2、Google Apps for Android 4.1のうち必要なもの)をhttp://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2528952からダウンロードします。
これで準備終了
次にそれぞれのインストールです。
1.Android SDK【adt-bundle-windows-x86_64-20131030.zip】を適当なフォルダに解凍
2.GenymotionとVirtualBox【genymotion-2.1.1-vbox.exe】を実行してインストール
3.Genymotionを起動してSettings→ADB→Android SDK の解凍フォルダを指定
4.GenymotionでAddからAndroid端末を追加
5.GenymotionでPlayからAndroid端末を起動
6.起動したAndroid端末にARM Translation Installer v1.1【Genymotion-ARM-Translation_v1.1.zip】をドラッグ・ドロップ
7.さらにGooglePlay【gapps-jb-20130813-signed.zip】を端末にドラッグ・ドロップ
8.必要アプリをGiiglePlayからインストール
これでとりあえずVT484などのWindows上でAndroidが動作します。
Genymotion使用時のバッテリ漏れの解消方法
Genymotionを使用して翌日、すぐに気が付きました。なんとバッテリの使用量が半端なく多い。スリープ時にもバッテリの使用量が非常に多いのです。これはVirtualBoxがVT484がスリープ中でもVirtualBox Host-Only Networkを通してガンガン通信するためのようです。2chなどでいろいろ試みられています。それらを参考に私が達した結論は
【1】ネットワークアダプターのWifiのプロパティのVirtualBox BridgedNetworking Driverのチェックボックスを外す。
【2】ネットワークアダプターのVirtualBox Host-Only Networkを無効にする。
この二つを実行することで、スリープ時のバッテリ消費をGenymotionインストールしない状態とほぼ同等のバッテリ消費に抑えられます。
【2】をいちいち実行するのは面倒なので、以下のようなバッチファイルを作成し、そのショートカットを作って、ショートカットを管理者権限で起動しています。
Genymotion起動バッチファイル
netsh interface set interface "VirtualBox Host-Only Network" enabled
C:\"Program Files"\Genymobile\Genymotion\genymotion.exe
netsh interface set interface "VirtualBox Host-Only Network" disable
スリープ時のバッテリ消費の比較
先の状態で、Genymotionに2chmate、kindle、kobo、kinoppyをいれて運用しています。VT484でpowercfg -batteryreportを使用してスリープ時のバッテリ使用量を比較してみました。
1.通常 :0.004%/h 72mW/h
2.VB有効 VBチェック有:0.075%/h 1389mW/h
3.VB無効 VBチェック有:0.027%/h 509mW/h
4.VB有効 VBチェック無:0.009%/h 169mW/h
5.VB無効 VBチェック無:0.003%/h 61mW/h
(注)以下はGenymotionインストール時
VB有効無効
ネットワークアダプターのVirtualBox Host-Only Networkの有効無効
VBチェック有無
ネットワークアダプターのWiFiのプロパティの
VirtualBox BridgedNetworking Driverのチェックの有無
という結果で、1と5は誤差の範囲だと思いますが、他とは明らかに違うことがわかります。