科学のつまみ食い 雑記帳
2008年7月に冷却CCDの記事を雑記帳に書いて以来の天体観測を再開することにしました。2005年に父が弓部大動脈破裂で入院し2007年6月8日に他界し、母が昨年(2009年)7月11日に母がなくなり、その間、自転車通勤を始めたり、陸上競技を再開したり、色々時間がなくて天体観測をほぼ休止していました。今回、また、新たに始めることにしましたので、また、ここで紹介していきます。
CD-1 ポータブル赤道儀
まず、手始めに2008年3月15日に購入したポータブル赤道儀 CD-1をひっぱり出してきて、このポタ赤から始めます。以前はPentax *istDで撮影してましたが、カメラシステムも変わって、今は同じPentaxですが、k-7です。まずは、オリオン座で試験撮影をしたのがこれです。
撮影情報は
20110129
Camera Pentax K-7
Lens Pentax FA31Lim
F=31mm、f=1.8、SS=30s、ISO=800
です。
結構撮れています。
オリオン座 60秒露光
一応、上の写真のようにF=31mmで30秒の中時間露光での追尾に成功したので、次はもう少し長い60秒露光のオリオンです。オリオンの左下にかかっている緑と赤の影は隣家のテレビアンテナです。上の30秒露光に比べ多くの星が写っているのが判ります。
撮影情報は
20110130
Camera Pentax K-7
Lens Pentax FA31Lim
F=31mm、f=1.8、SS=57.66s、ISO=800
です。
レッドドットファインダー
さて、星撮りの場合は一眼レフのファインダーを覗いても、暗い星である対象物をなかなかフレームにとらえられません。そこでレッドドットファインダーを使用します。写真のように一眼レフのホットシューに取り付けます。これは、天体望遠鏡に取り付けるレッドドットファインダーを改造したものです。カメラの下についている微動雲台と自由雲台で、構図を決めます。CD-1の下についている微動雲台はCD-1の極軸を会わせるために使います。
CD-1の極軸合わせ
CD-1には極軸合わせようの筒で北極星に合わせ、極軸を調整しますが、私の自宅の庭からは北極星が見えません。そこで、写真のように、傾斜計で井戸と同じ傾きにコンパスで偏角を考慮して北を合わせます。正確な極軸合わせはできませんが、上の写真のようにAPS-Cで31mmの焦点距離で60秒の追尾は可能です。
M42 135mmでの撮影
さて、今度は135mmの長焦点での撮影を試みました。30秒でも追尾がうまくいかないことがあります。この写真は追尾はそこそこですがフォーカスが甘かったので、中央部をトリミングしいます。135mmm 一眼デジカメでもM42が結構写っていることが判ります。
撮影情報は
20110201
Camera Pentax K-7
Lens Pentax DA★50-135F2.8
F=135mm、f=2.8、SS=30s、ISO=800
Trimming
です。
M42 コンポジット 120秒露光
うまく、極軸が調整できれば、135mmで120秒の露光も可能です。この写真と上の写真を比較すれば写りが良いのが判るでしょう。これは、流れの少ない3枚をコンポジット合成しています。少し流れているので4x4ソフトビニングしています。この写真の後は全て流れています。
撮影情報は
20110207
Camera Pentax K-7
Lens Pentax DA★50-135F2.8
F=135mm、f=2.8、SS=117.55s、ISO=800
4x4 SoftBinning
Trimming
3 frames composit
です。
M42 24フレームコンポジット 30秒露光
120秒露光では少し流れたので、30秒露光で24枚のコンポジットをした。
撮影情報は
20110222
Camera Pentax K-7
Lens Pentax DA★50-135F2.8
F=135mm、f=2.8、SS=30s、ISO=800
4x4 SoftBinning
Trimming
24 frames composit
双眼鏡
Kenkoの双眼鏡Mirage7x50が届いたので、雨上がりの夜空でオリオンを眺めた。星見用の双眼鏡は、7x50が最適だ。明るくてM42の広がりがよく見える。