科学のつまみ食い 雑記帳
7月24日に約1週間の北海道への帰省からの帰宅直後、近所の方がやってきて、「軒先にスズメバチの巣ができていますよ」と教えて頂きました。左の写真の通り栄巣間もない巣で、2匹 のスズメバチを確認しました。近所の方には「消防署に連絡すると除去してくれますよ」とのこと、早速、消防署に連絡したところ、「本日は忙しいので、明日の午前中に伺います」とのことでした。本来なら、ザリガニやめだかの水槽の掃除をするつもりだったのですが、庭がスズメバチの巣から近いため断念しました。子供たちがスズメバチに指されては大変ですから!!明日、消防署の方が除去してくださるまで時間があるのでスズメバチについて調べてみました。以下のうち、クロスズメバチとアシナガがスズメバチはスズメバチ科ですがスズメバチ属ではなく、広い意味でのスズメバチの仲間です。
スズメバチは日本産は7種あります。それぞれの特徴は
オオスズメバチ
女王蜂45mm・働き蜂30〜35mm、スズメバチ中最大の大きさで、地中や木の穴等に大きな長円形状の巣を作る。虫を噛潰した物を巣に運び幼虫の餌とします。樹液によく集まり、攻撃性が強く、他のスズメバチの巣を集団で襲うこともあります。
ヒメスズメバチ
体長25mm〜35mm、他のスズメバチの尾端が黄色なのに比べ、このヒメスズメバチのみが黒色なので容易に見分けがつきます。幼虫の餌としてアシナガバチ幼虫と蛹の体液のみを利用するので、アシナガバチの生活にあわせた行動をします。巣は釣鐘状で屋根裏や土中等、閉鎖的なところに作ります。威嚇性は強いですが攻撃性や毒性は弱いということです。
コガタスズメバチ
女王蜂25〜30mm、働き蜂20〜25mmで、家の軒下や樹木の枝にボール状の外皮で覆われた巣を作ります。女王蜂が単独で巣を作っているときは徳利状の巣を作ります。幼虫の餌として昆虫を狩ります。攻撃性は弱いほうです。
キイロスズメバチ
体長20〜30mm、低山地に多く、軒下や木の枝などに大きな長円形の巣を作ります。働き蜂は羽化後、7〜8月頃、巣が狭くなるとより広い場所を求めて引越しをする性質があります。攻撃性、威嚇性ともに強いハチです。
モンスズメバチ
女王蜂30mm・働き蜂20〜30mm、木の洞や家の天井裏等に球形の巣を作る。セミ・バッタ・トンボを噛潰した物を巣に運び幼虫の餌とします。
クロスズメバチ
体長10〜15mm、地中に何層にもなる巣をつくり、全体をフットボール程度の大きさの球形の覆いで包む。芋虫、生え、アブなどを幼虫の食料として巣に運びます。ジバチとモ呼ばれ長野県では幼虫を名産として缶詰にしています。
アシナガバチ
体長10mm〜30mm、軒下や木の枝に釣鐘状やお椀状の巣を作ります。
さて、家の軒下にできた巣はどのスズメバチの巣でしょう?ちょっと特定はできませんが、キイロスズメバチではないでしょうか?
翌日、午前10時30分頃、消防署の方がやってきました。「蜂の巣はどこですか?、まだ小さいですな」さて、駆除してくれるかと思いきや!!「駆除業者を紹介します。市から駆除の補助が1万円出ます。手続き用紙はこれです」....クロス
あっけに取られてしまいました。
駆除してくれるんじゃないんだ。
業者の紹介?
補助1万円?
挙句の果て、「業者に頼むと高いよ」「このくらい小さなものだったたら、スズメバチ用の殺虫剤使って、自分で処理したほうが安いよ」
自分でやるのが怖いから、頼んだのに。。。
といっても仕方がありません。消防署の方が帰った後に、幾つかの業者に電話してみましたが、日曜ということで、どこも営業はしていませんでした。
仕方がありません、かわいい息子たちのためにお父さんが犠牲になりましょう。
まずは、殺虫剤の準備です。どのようなものがいいか分かりません。インターネットで調べてみました。結局使用したのはスーパースズメバチジェットを使用しました。他にも色々なハチ用殺虫剤がありますが、明確にスズメバチと書いてあるものはスーパースズメバチジェットしかありませんでした。射程距離が7mと長いものもあり、これには魅力を感じましたあまり近寄りたくないですからね。しかし、軒下にできたスズメバチの巣はベランダからは2m程度です。手を伸ばせば1.5m以内から噴射可能です。スズメハチとの対決は一撃必殺です。取りこぼしがあっては、より凶暴になるとのことですので、ベランダという至近距離から一撃必殺を狙いました。ただ、後から分かったことですが、ハチ類は殺虫剤に非常に弱いそうで、体に十分かかっていれば直ぐに息絶えるそうです。
では実際の駆除方法はどうしたかというと、スーパースズメバチジェットの使用方法には●風上から ●日没後 ●防護服 ●保護めがね ●手袋 と書かれています。家にはスズメバチ用の防護服なんてありません。仕方が無いので、★厚手の靴下 ★ジーンズ ★ジャージ ★スキーウェア(フード付き) ★スキー用ゴーグル ★スキー用フェイスマスク ★スキー用毛糸の帽子 ★スキー用手袋 で完全防備!! 肌の露出が無いように更にタオルで防護
日没後に作業をするというのは、スズメバチは日中の活動を終えて巣に戻ってくるので、全てのハチを撃退できること、また、夜には活動をしないことなどからだそうです。そこで、夜8時ごろ上の装備で右手にスーパースズメバチジェットを持って、ベランダからで、右手をスズメバチの巣へ向け、発射!!
スーパースズメバチジェットがなくなるまで、約40秒くらいでしょうか? 噴出続けました。目の前は、噴出した殺虫剤の白い煙でスズメバチの巣もスズメバチも見えません。まぁ。当初から暗かったので巣は見えなかったのですけど。。。
翌日、2匹のスズメバチの死骸を、屋根の上に確認しました。合掌!!