【科学のつまみ食い】 永久プレパラートを観察しよう  はじめに
動物 猫の毛 カナリアの羽 犬の毛 羊の毛 金魚の鱗 ウサギの毛 ラクダの毛 ニワトリの毛
植物 トウモロコシの茎 キョウチクトウの葉 タマネギの表皮 グミのりん毛 松の茎 カメリアの葉 竹の茎 へちまの茎
昆虫 トンボの羽 はちの羽 はちの触角 はちの腹 蝶の足 蝶の羽 イナゴの羽 ミツバチの脚
繊維 パンヤ ナイロン 羊毛 和紙 綿 ベンベルグ
小動物 海綿 アンゴラウサギの毛 あり ネズミの毛 アブラムシ ショウジョウバエ えびの卵 カイコの幼虫
花粉・胞子 チューリップの花粉 一つ葉の胞子 松の花粉 オレンジの花粉 ユリの花粉 ひまわりの花粉 つくしの胞子 しだの胞子

光芸社(トイザラス販売)の永久プレパラート【 小動物】

by I-satto@06/04/22

【ショウジョウバエ】

ショウジョウバエ Fruit fly  4x10 1/60 
 40倍で観察したショウジョウバエで、シャッタースピードは1/60です。 丸まっていて判りにくいですね。ショウジョウバエはショウジョウバエ科のハエの総称で、体長2mm程度です。体色は黄褐色や黒で褐色のものが多いです。このプレパラートが赤いのは脱色後、染色しているのではないでしょうか?ショウジョウバエは腐った果実や、家屋内では漬物おけなどに良く集まります。fruit fly、wine fly、vinegar fly 等の英名は、発酵した果実や酢に集まるハエの意味ですし、和名も、酒を飲んで舞う能の“猩々”から由来したともいわれています。ショウジョウバエは、赤い眼をした小型のハエですが、1910年 T.H. モーガンが白目のショウジョウバエを発見して以来、遺伝学の実験に良く用いられてきました。その理由は、飼育が容易で、1世代の期間が25℃で約10日間と短い、唾腺染色体が大きく,特異的な膨れ(パフ)やバンドが種によって特異的な配列をしている、等のためです。もっとも有名なのがキイロショウジョウバエで、世界中に分布し、家屋内にも多く、遺伝学の実験材料として広く用いられてきました。今では染色体地図が作成されています。

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