【科学のつまみ食い】 永久プレパラートを観察しよう  はじめに
動物 猫の毛 カナリアの羽 犬の毛 羊の毛 金魚の鱗 ウサギの毛 ラクダの毛 ニワトリの毛
植物 トウモロコシの茎 キョウチクトウの葉 タマネギの表皮 グミのりん毛 松の茎 カメリアの葉 竹の茎 へちまの茎
昆虫 トンボの羽 はちの羽 はちの触角 はちの腹 蝶の足 蝶の羽 イナゴの羽 ミツバチの脚
繊維 パンヤ ナイロン 羊毛 和紙 綿 ベンベルグ
小動物 海綿 アンゴラウサギの毛 あり ネズミの毛 アブラムシ ショウジョウバエ えびの卵 カイコの幼虫
花粉・胞子 チューリップの花粉 一つ葉の胞子 松の花粉 オレンジの花粉 ユリの花粉 ひまわりの花粉 つくしの胞子 しだの胞子

光芸社(トイザラス販売)の永久プレパラート【 植物】

by I-satto@06/04/22

【へちまの茎】

ヘチマの茎 Stem of sponge gourd 4x10 1/125 
動物永久プレパラート
 40倍で観察した ヘチマの茎です。シャッタースピードは1/125です。ヘチマはウリ科の一年草です。熱帯アジア原産(インド原産とも言われています)で日本には1600年ごろ入ってきたといわれています。茎はつる性で、巻きひげを出してからみついて伸び、葉は長い葉柄があって、長さは30cm位で掌状で、表面はざらざらしています。夏に黄色の花が咲き、雄花と雌花がつきます(雌雄同株)。秋には長さが30〜60cmの細長い円柱形で深緑色の実をつけます。熟す前は柔らかいので食用になります。キュウリのような感じです。熟した実は網目状の硬い繊維ができるので、水に漬けて、皮や果肉を腐らせて洗い、乾かすとヘチマのたわしができます。食器洗いや浴用のほか、履物の底敷きを作るのに用いられていました。また、ヘチマの茎を地上30cmのところで切り、切り口から根圧によってにじみ出してくる液を集めてヘチマ水とします。ヘチマ水は化粧水や薬用(鎮咳、利尿作用)にも使われます。この様にヘチマは利用価値が高かったので、昔はよく家庭でも植えられていました。学校で植えているところもありますね。写真では維管束が見えますが、クリックする更に100倍(1/60)に拡大されます。人の顔のようでちょっと気持ち悪いですね。

科学のつまみ食い