【科学のつまみ食い】 【標本作成について】 【季節変化】 【顕微鏡写真】
フクロワムシ ツボワムシ フタオワムシ ケンミジンコ ケンミジンコの雌(卵) ケンミジンコの幼生
ミジンコ ミジンコの正面 ゾウミジンコ ミジンコの卵 ケイソウ 不明

千鳥が池のプランクトン

by I-satto@03/06/16

顕微鏡写真

ケンミジンコ雌(卵) Cycropidae

 ここでは、雌のケンミジンコが卵を持ってる様子を撮影したものを紹介します。ケンミジンコ一般についてはケンミジンコのところをご覧下さい。

 100倍(10X10)40倍(4x10)で撮影したケンミジンコの雌が卵をぶら下げているようです。ASA100のカラーフィルムで1/60秒のシャッター速度で取ったものですが、ネガが残ってなく、モノクロの写真のみが残っています。残念ながら、ぴボケの写真でケンミジンコであることだけがわかります。体長は329μm823μm、幅90μm225μmとかなり小ぶりです。

 T.W.氏より卵を持っていることからこれは明らかにメスの成体ですが、小形のケンミジンコであるMicrocyclops,Tropocyclops,Thermocyclopsでも
メス成体は,小さくても0.5mm弱くらいはあるのが普通で、0.3mm程度というのはかなり小さいく、もしこの体長が正しいければ、まだ日本で知られていない種の可能性があるとのことで、他の写真とよく比べてみました。どうも、元の写真の倍率の表記が誤っているようで(何分、私が中学生の頃に撮影した30年近く前の資料ですから。。。)40倍(4x10)のようです。従って、正しくは823μmx225μm程度です。

by I-satto@2003/07/01

 こちらは、上に比べてかなり鮮明です。倍率は100倍(10X10)ですが、残念ながら撮影時の他のデータは残っていません。後肢は二つに分かれひげが4本あることも確認できますし、左右の卵嚢に収められたそれぞれ、十数個の丸い卵も確認できます。ふ化するまで卵嚢内で生育します。ケンミジンコの体長は1048μm、幅282μmとかなり大きく、欄にこの大きさは直径が75μmです。



 

科学のつまみ食い