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フクロワムシ ツボワムシ フタオワムシ ケンミジンコ ケンミジンコの雌(卵) ケンミジンコの幼生
ミジンコ ミジンコの正面 ゾウミジンコ ミジンコの卵 ケイソウ 不明

千鳥が池のプランクトン

by I-satto@03/06/14

顕微鏡写真

ミジンコの卵 Egg

 ミジンコの卵だと思われます。通常ミジンコは育房内に産出した卵を育房内でふ化し、遊泳できる程度になってから排出しますので、卵のみを見かけることは通常ありえないのですが、これは、採集したプランクトンの固定など何らかの過程で排出されてしまったものと思われます。実際、ゾウミジンコに見られる育房内の卵とそっくりですし、大きさもほぼ変わりありません。しかし、原生動物門 根足虫綱 棒状根足亜綱 有殻変形虫目ナベカムリ科 ナベカムリ属という属がありますが、これとも似ています。即断はできませんが、ここでは、ナベカムリではなくミジンコの卵として紹介します。

ミジンコの卵

 こちらは600倍(40X15)です。撮影記録は残っていません。大きさは、116x79μmです。ゾウミジンコの背負っている卵の大きさが94x57μmなので、比べると少し大きいですが、形状や中に書くがあるような様子からミジンコの卵と思われます。ちなみに上で紹介したナベカムリの大きさは90〜150μmで同程度の大きさで、二枚の殻が皿上に重なり、中央に孔があり、そこから義足を出します。左の写真の卵の核らしきものが孔であればナベカムリでしょうが、そのようには見えません。

ミジンコの卵

 こちらは、200倍と記録がありますが、視野が狭い5倍の接眼レンズではなく、10倍の接眼レンズを使用したものと思われます。200倍の場合はゾウミジンコの200倍の写真をごらん頂けば判りますが視野が狭いですね。従ってこれは400倍(40x10)であると考えられます。400倍とした場合この卵の大きさは、116x88μmとなり、上とほぼ同じ大きさです。


 

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