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ミジンコ ミジンコの正面 ゾウミジンコ ミジンコの卵 ケイソウ 不明

千鳥が池のプランクトン

by I-satto@03/06/16

顕微鏡写真

珪藻 Bacillariophyceae

 珪藻植物門 珪藻綱の総称をケイソウと呼び、中心型亜綱、羽状型亜綱があり、更にそれぞれ、目、科に分かれ、計16科と多くの種類があります。珪藻は単細胞で細胞膜にペクチン質を基本とした特殊な構造の珪酸化合物被殻を形成してます。珪藻は主にこの被殻の形態や模様で分類しますが、上にも述べたように非常に種類が多いので、その分類も非常に難しく、ここでは大まかな分類をしています。単独または群体で浮遊するいわゆるプランクトンと、集合して着生生活をするものとがあります。珪藻類は内部に色素を持っているので、被殻の模様はそのままでは非常にみずらいので、通常は珪藻を含んだ溶液の10倍くらいの濃硫酸を加え、加熱して有機物を酸化し、水を加えて上澄み液を捨てるという水洗いを数回繰り返し、スライドグラスにたらして水を乾燥させて観察します。珪藻はその珪酸化合物がガラスに近い性質をしているので、屈折率がガラスに近い、カナダバルサムなどは使用しないほうが見えやすいです。ここでは、ホルマリンで固定したまま観察していますので、形状はわかりますが、被殻の模様ははっきりしません。珪藻は永久プレパラートを観察しようでハリケイソウを紹介していますので参考にしてください。

ケイソウ

 倍率600倍(40x15)でASA32のモノクロフィルムでシャッター速度1秒で撮影しています。珪藻類は上に述べたように酸処理するのがよいのですが、これは酸処理してないので、内部の構造物が邪魔をして、被殻の模様がよく見えません。大きさは、幅23μm、長さ155μmです。

 T.W.氏より2002/11/16に頂いたコメントによれば、このケイソウはコバンケイソウ科ハダナミケイソウ属のハダナミケイソウであろうとのことです。

by I-satto@2003/07/01

ケイソウ

 こちらも600倍(40x15)で観察した珪藻です。上と同様に、ASA32のモノクロフィルムで露光時間1秒で撮影しています。ちょっとピンぼけ気味ですが、中央に一本の縦溝と外側に横溝が見られます。その他の特徴はよく確認できません。大きさは、幅43μm、長さ23μmです。

 T.W.氏より2002/11/16に頂いたコメントによれば、このケイソウはロパロディア(Rhopalodia)で,被殻の形態がちょっと特殊で、普通は横から帯面観が見えるそうです。縦溝のように見えるのは殻套と殻帯の境目で、実際の縦溝は外縁に沿って走っているとのことです。横溝(Sulcus)は,アウラコセイ(Aulacoseira)など,一部の珪藻の殻套と殻帯の境にある溝のことで,このロパロディアの場合は、横溝ではなく肋線のであるとのことです。
 ロパロディアは珪藻綱エピテミア科ロパロディア属です。

by I-satto@2003/07/01

ケイソウ

 こちらは400倍(40x10)でASA32のモノクロフィルムで1秒の露光時間で撮影しています。こちらはあまりはっきりしませんが、計藻類の仲間に入れています。大きさは、幅14μm、長さ58μmです。

 

ケイソウ

 こちらも上と同じように400倍(40x10)でASA432のモノクロフィルムで1秒の露光時間です。写真から、一番上の珪藻と同じ種類と予想されます。大きさは、幅36μm、長さ166μmです。

 T.W.氏より2002/11/16に頂いたコメントによれば、このケイソウはコバンケイソウ科ハダナミケイソウ属のハダナミケイソウであろうとのことです。

by I-satto@2003/07/01

ケイソウ

  こちらも上と同じように400倍(40x10)でASA432のモノクロフィルムで1秒の露光時間です。写真から、上や一番上の珪藻と同じ種類と予想されます。大きさは、幅22μm、長さ166μmです

 T.W.氏より2002/11/16に頂いたコメントによれば、このケイソウはコバンケイソウ科ハダナミケイソウ属のハダナミケイソウであろうとのことです。

by I-satto@2003/07/01


 

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