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【2003年5月DV】
これらは、いずれも2003年5月29日 午前2時7分から27分の20分間にデジタルビデオカメラを使用して撮影した火星です。この頃の火星は視直径12.2"と10秒を超えました。小接近のときでも視半径は13秒程度にはなりますから、それよりは未だ小さい 視半径です。光度もの-0.7等星で、山羊座にいます。デジタルビデオカメラで撮影して500枚以上の画像をコンポジットすることによって漸く、火星の模様が判明しました。それぞれの画像はおよそ1分おきに撮影されたもので、画像処理やコンポジットによって微妙に色やコントラストが異なりますが、模様はほぼ同一です。火星は、自転速度が24時間37分ですから、1分間に角度として14分(0.24度)回転します。これは、地球上からみると、火星の直径の1/477の大きさになります。この時季の火星は視直径12.2”なので、1分間に0.026”だけ回転します。分解能が0.3”なので、10分間くらいの移動は確認できないことになります。画像でいえば、上が南極(白い南極冠が見えています)で、左方向へ回転しているはずですが、写真ではちょっと判らないかもしれません。 |