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木星を観測しよう

 

2003/02

2003/03/05

2003/03/11
(大赤斑・衛星)

2003/03/21
(LX200GPS)

2003/03/29a
(衛星)
2003/03/29b
(衛星)
2003/04/03a
(シャッター速度や感度の違い)
2003/04/03b
(アンシャープマスクによる効果)
2003/04/03b
(最大エントロピー法による画像復元)
2003/04/03c
(シャッター速度や感度の違い)
2003/04/06 2003/04/10a
2003/04/10b (DV撮影) 2003/04/18 2003/04/21 2003/04/27
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by I-satto@07/02/22

 

【2003年4月3日b アンシャープマスクによる効果】

 

共通 データ

 2003/04/03

 Meade LX200GPS-30  (D=305,f=3048,Atl/Az)

 Vixen LV10

 Olympus C4040Z  (f=52.5,F=2.6,S=1/6, ISO100)

 

惑星の写真では画像処理が重要になってきます。アンシャープマスクはもともと、写真の解像感をあげるために使われる画像処理方法で、一般写真や、テレビの放送などでよく使われます。アンシャープマスクは画像の明暗差を強調することによって、輪郭を強調します。従って、その強調度合いにより、画像がシャープになったり、ノイズっぽくなったりします。下では、パラメーターを色々変えて、アンシャープマスクをかけています。画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

 

 
半径
強さ
閾値
 6枚の木星写真をコンポジット(重ね合わせ)しただけで、アンシャープマスクをかけていない、そのままの画像です。シャープさにかけますね。
半径 25
強さ 5
閾値 1
 小さめの半径で、アンシャープマスクをかけてあります。半径は小さいですが、強めにかけているので上の画像に比べればはるかに、良い解像感が得られています。
半径 40
強さ 5
閾値 1
 上より半径のみを大きくしています。強さは上の画像と同じです。かなり、コントラスト、解像感が強く感じられます。アンシャープマスクのかけすぎのような感があります。
半径 40
強さ 4
閾値 1
 上の処理は強すぎのようなので、強さを弱めました。シャープさやコントラストは少し低くなりますが、滑らかで、自然な感じになります。
半径 40
強さ 3
閾値 1
 更に、処理を弱くしました。かなり滑らかになりますが、ちょっと眠い感じかもしれません。
半径 50
強さ 5
閾値 1
 半径を更に大きく、処理も強めにしました。ここまですると、まったく平面的で、自然な感じは失われてしまいます。
半径 50
強さ 4
閾値 1
 上の処理を弱くかけてみました。半径:40、閾値:5の画像と比べると滑らかさで勝り、半径:40、閾値:4の画像に比べ、シャープさでは勝ります。
半径 50
強さ 3
閾値 1
 更にアンシャープマスクを弱くしました。上の画像よりははるかに滑らかになりました。シャープ感は減っていますが、きちんと解像しています。
半径 50
強さ 2
閾値 1
 更に弱い処理にすると、眠い画像になります。

 さて、皆さんはどの処理が好みでしょうか?
 実際、使用したLX200GPS-30 の分解能は0.38秒です。この時の木星の視直径は41秒です。分解能に対して110倍の大きさす。これは、この望遠鏡では木星の直径の 1/110以下の模様は分解できないことを示しています。もうちょっと詳しく書きますと、この画像では、木星は990ピクセル程度の大きさですので、画像上は9ピクセル以上は分解できないということです。
 ということは、シーイングが良くて最も良く解像した画像を使用した場合は、アンシャープマスクの半径は10程度でよいことになります。しかし、今回の画像はあまり解像していないので、50程度でも銃分与苦解像したように見えます。

 

 

 

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