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顕微鏡観察の方法 |
【顕微鏡の照明方法】 顕微鏡観察
、特に生物顕微鏡による透過照明による観察は照明が重要になります。 |
これらの欠点を克服した方法にケーラー照明があります。この方法はドイツのケーラーという人が考案した方法で、@光源の像、即ち電球のフィラメントの像を対物レズの後焦点に作り、A視野絞りの像を物体面に作る方法です。この方法は照明むらができず、熱焦点が標本面から外れるため先の簡易照明の方法の欠点を克服しています。 |
【簡易(クリティカル)照明とケーラー照明】
上の説明では、簡易(クリティカル)照明とケーラー照明の違いが判りにくいので、下に図を示します。上が簡易照明で下がケーラー照明です。下の黒線は光源の光線を表し、赤線が標本の光線です。 |
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【ケーラー照明】 ここでは、ケーラー照明の実際を説明します。
上の写真はビルトイン型のケーラー照明装置です。多くのケーラー照明装置は上のような機構を備えています。フィルター挿入部にはフィルターやすりガラスを挿入し、光源お色調節やむらの取り除きをします。視野絞りハンドルは視野絞りを調節します。高低倍照明切替ノブはランプの前にレンズを挿入することにより高倍率時と低倍率時における照明の拡大率を変えます。視野絞り芯だしつまみは視野絞りの中心を視野の中心に合わせます。ランプ取り付けつまみはランプの取り外しや、ランプの前後位置を調節するために使用します。ランプ芯出しつまみはランプの中心を視野の中心に合わせるために使用します。
では、実際に上のビルトイン形ケーラー照明装置を使用したケーラー照明の方法を説明します。 |
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1.照明装置のフィルターやすりガラスをすべて取り去り、照明の電源を入れる | |
2.高低倍照明切替ノブをL(低倍率)に合わせ、標本をステージに載せる。 | |
3.10倍の対物レンズと10倍の接眼レンズで焦点を合わせ、光源の光量を眩しくないように絞る | |
4.コンデンサ絞りと視野絞りを最小に絞る | |
5.コンデンサ絞りの位置にランプのフィラメントの像がはっきり見えるようにランプ取り付けつまみを緩めランプ位置を調節する。 | |
6.接眼レンズから覗き、コンデンサねじでコンデンサを上下することにより、視野絞りがはっきり見えるように調節する | |
7.視野絞り芯出しつまみで、視野絞りが視野の中心に来るように調節する | |
8.視野絞りを徐々に視野いっぱいになるまで開く | |
9.接眼レンズを取り外し、鏡筒を覗くとコンデンサ絞りが見える | |
10.コンデンサ絞りを徐々に開き、対物レンズの後玉(視野)いっぱいになるまで開くとランプの像が見える | |
11.ランプの像が中心からずれている場合は、ランプ芯出しつまみでランプが視野の中心になるように調節する | |
12.接眼レンズを挿入し、光量を適量に上げて観察する | |