【科学のつまみ食い】  プレパラートを作って観察しよう  花粉観察 の方法

プレパラートを作って観察しよう

by I-satto@09/01/18

花粉の観察

 

 

  ここでは、【花粉の観察方法】 で説明した方法で観察した色々な花粉を紹介しています。

 

 

サザンカの花粉 梅の花粉 ソメイヨシノの花粉 チューリップの花粉 キクイモの花粉
セイタカアワダチソウの花粉 pollen007 pollen008 pollen009 pollen0010
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チューリップの花粉(膨張型)
撮影データ   採取日時:2006/05/03
対物レンズ:PlanApo x10 接眼レンズ:FK x6.3
カメラ:*ist D SS:1/80 ISO:200 アダプタ:125mm
撮影倍率:0.1138μm/pix
 
  これは、2006年5月3日に採取したチューリップの花粉です。グリセリンゼリーで封入しましたので、膨潤型花粉になっています。形はちょっと複雑です。チューリップは自家受粉(自分自身の花粉がめしべにつくこと)を避けるために、一つの花の中に雄しべの時期(雄性期)と雌しべの時期(雌性期)があります。では、一体どのような時期に花粉が出るのでしょう?チューリップは花が咲き出して数日後に花粉が出てきます。しかし、この時期にはめしべの柱頭が現れていないので、受粉できません。しかし、花粉が落ちしばらくすると雌しべが割れて柱頭が現れ、受粉の体制ができます。その後、花びらが散っていきます、この花粉は、雄しべの周りに花粉が見当たらなかったので、葯を分解して取り出しましたが、葯の中には少しの花粉しか残っていませんでした。従って、雌しべの時期(雌性期)に入ってしまっていたのではないかと思われます。

 

チューリップの花粉(乾燥型)
撮影データ   採取日時:2006/05/03
対物レンズ:PlanApo x10 接眼レンズ:FK x6.3
カメラ:*ist D SS:1/80 ISO:200 アダプタ:125mm
撮影倍率:0.1138μm/pix
 
   さて、こちらの写真はカナダバルサムで封入した乾燥型の花粉です。上の写真とまったく同じ花から採取した 花粉です。膨潤型・乾燥型を比べるとずいぶんと形が違うことが判ります。永久プレパラートを観察しようでもチューリップの花粉を観察しているので比べてみてください。


 

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