【科学のつまみ食い】  プレパラートを作って観察しよう  花粉観察 の方法

プレパラートを作って観察しよう

by I-satto@09/01/18

花粉の観察

 

 

  ここでは、【花粉の観察方法】 で説明した方法で観察した色々な花粉を紹介しています。

 

 

サザンカの花粉 梅の花粉 ソメイヨシノの花粉 チューリップの花粉 キクイモの花粉
セイタカアワダチソウの花粉 pollen007 pollen008 pollen009 pollen0010
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サザンカの花粉
撮影データ 採取日時:2005/12/10
対物レンズ:PlanApo x10 接眼レンズ:FK x6.3
カメラ:*ist D SS:1/60 ISO:200 アダプタ:125mm
撮影倍率:0.1138μm/pix
多重焦点撮影 13 frames focus composite
 上のサザンカの花粉の写真はこのグリセリンゼリーで封じたものです。 庭の山茶花が咲いたので、花粉を採取しました。さざんかはツバキ科の常緑樹で、ちょうど今の時期 (2005年12月10日) 晩秋から冬にかけて花をつけます。自生種は花は6〜7弁で白い花をつけますが園芸品種は白のほかに、桃、紅等、色々あります。
 ツバキと大きく異なるのは、
    枝、葉、子房に毛があること
    おしべが筒状にならないこと
    花弁とおしべがバラバラに散ること
などで,右の写真のような花をつけます。
 花粉の直径58μmで、花粉の表面についている毛のようなものの長さは、2μm以下です。この対物レンズの分解能が0.86μmであることから、一応毛のようなものは解像されていることがわかります。焦点深度は2.69μmですから、13フレームの多重焦点撮影で十分なはずですが毛のようなものはちょっとぼけています。 クリックすると、更に拡大した画像を見ることができます。サザンカは鳥媒花と呼ばれ、主に鳥が花粉を移動させます。従って、この毛のようなものは、鳥に付着するためにあるものと思われます。


 

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