【科学のつまみ食い】  プレパラートを作って観察しよう  花粉観察 の方法

プレパラートを作って観察しよう

by I-satto@09/01/18

花粉の観察

  ここでは、【花粉の観察方法】 で説明した方法で観察した色々な花粉を紹介しています。

セイタカアワダチソウの花粉(膨張型)
撮影データ		採取日時:2006/10/21
対物レンズ：PlanApo　x10		接眼レンズ：FK x6.7
カメラ：*ist D	SS：1/50	ISO：200	アダプタ：125mm
撮影倍率：0.1138μm/pix
空中花粉を採取していると10月に入ってから、新しい花粉が飛び始めました。このことは、この時は、9月に家の近所に咲いていたキクイモの花はなくなり、最近はセイタカアワダチソウが多数咲いています。そこで、この飛散している花粉がセイタカアワダチソウの花粉ではないかと予想し、花粉を採取してみました。これが、上の写真です。直径は28μmで空中花粉採取で採取した大き目の花粉と小さめの花粉の中間くらいです。ですから、空中飛散花粉はセイタカアワダチソウの花粉とは確定できませんが、異なる花粉とも言い切れませんでした。 セイタカアワダチソウは10月にあちこちで目に付きます。菊科の多年草植物で、北アメリカ原産の帰化植物です。良く空地などに群らがって生えている高さ2〜3mの草で、茎の頂上には黄色の花を多数つけていますので、すぐわかると思います。.杉花粉症が有名ですが、この秋には背高泡立草による花粉症も見うけられるようです。花粉を採取したり、花を分解したりして見てみると面白いかもしれません. 　セイタカアワダチソウは、根から出る毒素によって、発芽を抑制するアレロパシー（発芽抑制）で知られています。荒れ地等では、セイタカアワダチソウの独占的な群落にることがあります。しかし、自身の発芽も抑制するために、結局は他の植物（ススキなど）に負けてしまい、空き地にセイタカアワダチソウという風景も少なくなりつつあります。また、セイタカアワダチソウの茎を乾燥させると、火起こし実験用に最適な軸になります。