プレパラートを作って観察しよう
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by I-satto@08/01/13
顕微鏡でいろいろなものを観察する最も手っ取り早い方法として市販の永久プレパラート を永久プレパラートを観察しようで紹介していますが、ここでは、動物、植物、微生物、 その他色々な試料のプレパラートの作り方を紹介します。簡単な方法もたくさんありますので、実際にやってみてください。
グリセリンゼリー | 花粉の観察 | 口腔上皮細胞 | 葉の横断面 (ミクロトーム) |
水中微生物 |
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【ミクロトーム】 生物顕微鏡は、高倍率になればなるほど、その焦点深度が浅くなるために観察しにくくなります。従って、薄い試料ほど観察に向きます。例えば、花粉や口腔上皮細胞などは100μm以下の大きさですので、数回焦点を動かすことで観察できます。しかし、植物の葉や茎等の厚い試料の断面を観察するためには、薄い切片を作る必要があります。そのためには、ニワトコの髄や人工ピス、ミクロトームなどを使用して薄い切片をつくります。右の写真は簡易ミクロトームと人工ピス、そしてかみそりです。 |
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【サザンカの葉の横断面の作り方】 ここでは、サザンカの葉の横断面のプレパラートの作り方を例にミクロトームを使ったプレパラートの作成方法をご紹介します。 @サザンカの葉を採取します。 A人工ピスとかみそり、水を入れたシャーレ(小皿)を用意します。ミクロトームがあれば用意します。無くても練習すれば薄い切片を作ることができます。 Bサザンカの葉を適当な大きさに切り取ります。葉の中心にある葉脈の中心を含むように真ん中くらいをかみそりで切り取ります。下の写真のように3分割すると良いでしょう。かみそりはなるべき切れるものを使用します。さもなければ、切り取るときに組織を押しつぶしてしまうからです。
C人工ピスの中央に縦に1cm程度の深さの切込みを入れます。左の写真の人口ピスはすでに切込みが入っています。クリックすると拡大されますので確認してください。
E人工ピスからはみ出た葉をかみそりで切り取ってしまいます。そうすると下の写真のようになります。
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Fミクロトームが無い場合 この場合は、上の写真の葉を挟んだ人工ピスを葉と一緒に薄く切り取ります。何枚も切り取り下の写真のようにシャーレの中の水に浮かべます。 |
Fミクロトームがある場合 この場合は、ミクロトームのメモリで試料の厚さを決め、下の写真の様に試料をせり出して、人工ビスと葉を一緒に薄く切り取ります。何枚も切り取り左の写真のようにシャーレの中の水に浮かべます。 |
G水で封入(一時プレパラートで観察) いくつかの切片(薄切り試料)が得られたら、そのまま、水で封入して観察します。水での封入の仕方は、切片をスライドグラスに載せ、水を一滴切片上にたらし、空気が入らないようにカバーグラスをかけます。右の写真は水で封入したサザンカの葉の横断面です。また、下の写真は、同時に作成した別の切片のプレパラートで、いずれもサザンカの葉の横断面です。
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Hグリセリンゼリーで封入(永久プレパラートで観察) いくつかの切片を観察して、良くできた試料はグリセリンゼリーで封入します。本来は、ホルマリン等で固定して、その後染色して、封入することにより、かなりの長期間保存できる永久プレパラートを作ることができますが、ホルマリン等の薬品はあまり使いたくないものですから、このような処理することなしに、グリセリンゼリーで封入しました。このようなプレパラートは長期保存で色は変わりますが、作成後一ヶ月以上たったプレパラートですが、右の写真のように良く観察することができます。 |
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