【科学のつまみ食い】  プレパラートを作って観察しよう  葉の横断面

プレパラートを作って観察しよう

by I-satto@08/03/03

植物の葉の横断面の観察

 

 

  ここでは、【葉の横断面(ミクロトーム)】 で説明した方法で観察した色々な葉の横断面を紹介しています。

 

 

サザンカの葉 csleaf002 csleaf003 csleaf004 csleaf005
csleaf006 csleaf007 csleaf008 csleaf009 csleaf0010
csleaf0012 csleaf0012 csleaf0013 csleaf0014 csleaf0015
csleaf0016 csleaf0017 csleaf0018 csleaf0019 csleaf0020

 

サザンカの
撮影データ 採取日時:2004/09/24
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:無し
カメラ:*ist D SS:1/80 ISO:200 アダプタ:65mm
撮影倍率:1.0158μm/pix
 
 上の写真は、水で封入して観察したものです。写真の上側が葉の裏で、下側が葉の表です。葉の裏側(写真の上側)の葉の表皮を突き抜けている黒いぶつぶつは気孔です。葉の表側には気孔を見ることができません。葉の表の細胞が縦長に規則正しく並んでいるのに比べ葉の裏側は丸い細胞が並んでいるのが判ります。下の写真は、翌日作成したサザンカの葉の横断面です。 こちらのほうが、切片が薄いので上の写真よりは見やすいかもしれません. 上下は上の写真とは逆で、上が葉の表側で、下が葉の裏側です。
撮影データ 採取日時:2004/09/25
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:無し
カメラ:*ist D SS:1/50 ISO:200 アダプタ:65mm
撮影倍率:1.0158μm/pix
 
 下の写真は上の試料を10倍の対物レンズで観察したものです。中央の薄茶色の丸い部分は葉の中央の葉脈部分で、維管束と呼ばれ、葉の表側(写真の下側)を根から吸収した水分や養分を植物の全身に送る導管で、葉の裏側(写真の上側)を通っているのが、光合成によって作られた養分を葉から植物の全身に送っている師管です。
撮影データ 採取日時:2004/09/25
対物レンズ:Ach 10 接眼レンズ:無し
カメラ:*ist D SS:1/40 ISO:200 アダプタ:65mm
撮影倍率:0.4630μm/pix
 
 導管は細のうち細胞壁だけが木化して残り複数の細胞がせん孔と呼ばれる穴によってつながってできています。
 一方、師管は木化はせず細胞として生きてはいますが、細胞核は無く各細胞は多数の穴の開いた師板によって繋がっています。
撮影データ 採取日時:2004/12/18
対物レンズ:Ach 4 接眼レンズ:FK3.3
カメラ:*ist D SS:1/30 ISO:200 アダプタ:125mm
撮影倍率:0.5714μm/pix
 
 上の三つの写真が水で封入した標本であるのに比べ、この標本はグリセリンゼリーで封入しています。上下は一番上の写真と同じで、上が葉の裏側で、下が葉の表側です。グリセリンゼリーで封入した標本はかなり長く持ちます。カナダバルサムと異なり、脱水処理が必要ないので非常に簡単に永久プレパラートを作ることができます。
 右の写真はサザンカの花とその葉の様子です。

 

 

科学のつまみ食い