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顕微鏡で見るシーモンキーの世界 |
シーモンキーの成体をマクロで観察しよう
【はじめに】
2005年の夏休みの自由研究に小4の次男がシーモンキーの観察をすると言うので、では、以前に【顕微鏡ビデオ
】で使ったアルテミア(シーモンキー)の卵を使ってはじめました。しかし、これが大失敗!! 孵化しなかったのです。原因は、このアルテミアの卵は1999年に購入したもので、保存が悪買ったためと考えられます。1999年に観察したときには最初25年前の卵を使用して失敗しました。今回は6年前なので大丈夫だろうと高をくくっていたのが間違いの元ですね。
孵化のさせ方は、【成長の顕微鏡観察】や【顕微鏡ビデオ
】 を参考にしてください。前回と異なる点は観察記録の中で紹介していきます。
ところで、この【成体の観察】は2005年に雑記帳で
アルテミアのミクロ撮影として書き込んだものを整理再編したものですので、そちらも参考にしてください。
【マクロ撮影】
過去の観察は顕微鏡で幼生から成体へなる過程を観察していますが、今回はマクロ撮影で成体を中心に観察しています。
まず、なぜマクロ撮影か?というと、
シーモンキーは結構大きくなるからです。成体になると1cmを超える場合もあります。そうすると、
1.スポイトで吸い上げられない
2.スライドグラスに載せてもカバーグラスを掛けられない
3.顕微鏡で覗いても全体を見ることができない
というのが大きな理由です。特に、最後の全体を見ることができないというのは、顕微鏡の仕組みをご覧頂ければわかりますが、対物レンズ x4、接眼レンズ
x5の最低倍率で観察してもその視野は4.75mmにしかならず、全体の半分程度しか見ることができません。
そこで、マクロ撮影です。
しかし、通常1倍以下のマクロ撮影をするのにはシーモンキーが小さすぎます。
そこで、一眼レフと若干の交換レズをもっていれば2000円くらいの投資で、できる方法でシーモンキーを撮影しました。 ここでは、ケンコーのOMリングセットを使用します。これは、52mmのオスのフィルターねじが両側に切ってあるリングで、機能としては、ペンタックスのリバースアダプターに似ていて、一眼レフのレンズを逆向きに別のレンズに付けることができます。
例えば、SMC A50mmF1.4 + OMリング + SMC T135mmF3.5
という組合せで50mmを逆さに付けると、右の写真のようになります。焦点距離の長い望遠レンズ側をカメラに接続することで、マクロ撮影が可能になります。
この場合の倍率は、被写体側のレンズからレンズのバックフォーカス分の距離に被写体がある場合に、フォーカスを無限遠にあわせることによって、ほぼ2つのレンズの
焦点距離の比率になります。従って、上の組合せでは約2.7倍になっています。但し、フォーカスはバックフォーカス以下でしか合いませんから、これが最低倍率になります。
この方法は、言うなれば、一眼レフ等の交換レンズをクローズアップレンズの代わりに使用するという方法です。
例えば、この組合せで、500円玉を撮影すると左の写真のようになります。500円玉の年号の部分を撮影したものです。手持ちの500円玉と比べてみてくさい。
今回のシーモンキーの撮影方法は主にこのOMリングセットを使用したマクロ撮影で行っています。撮影方法を簡単に書いておきます。
1.置きピン
泳ぎ回るシーモンキーにフォーカスを合わせるのほぼ不可能なので、予め、シーモンキーが集まる場所に置きピンでフォーカス
をあわせ、泳ぎ回るシーモンキーに偶然、フォーカス合ったときにシャッターを切っています。
2.最小まで絞る
フォーカスが置きピンのため、ピンボケを防ぐため被写界深度を深くしなければなりません。そのために絞りを
最小まで絞り込みます。
3.ストロボ
明るさが足りないのとシーモンキーが泳ぎ回るので被写体ブレを防ぐためにシャッター速度を上げなければなりませんが、限界があります。そkじょで、ストロボを水槽の上部からワイヤレス発光させています。
ここで、使用しているPENTAX *ist
Dでは P-TTLでワイヤレス発光させる
ことができるので、非常に便利です。
では、シーモンキーの成体をご覧ください。
【0日(7/29)】
2005年7月29日 8:00
ブラインシュリンプエッグスを投入
水:5L(カルキ抜き済み)
海水の元:100g(塩分濃度約2%)
ブラインシュリンプエッグス:5g
大きな水槽に大量のシーモンキーを発生させます。ポンプで水中に空気を送ります。
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