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by I-satto@04/05/14
2000年5月 に幼稚園年長、小学4年生の女の子のお母さん、5歳の女の子のお母さん、小学5年生の男の子等、多くの方からご質問を頂きました.。
虫の大好きな幼稚園の年長組みです。 昨日の夕方、足にしまのある子供のかまきりをつかまえました。(1cm弱) 飼育の仕方を教えてください。
先日娘がかまきりの幼虫を捕まえまして、虫かごに飼いたいとの事。 成虫は虫を食べると本で読みましたが幼虫は何を食べさせたら良いのか ご教授ください。
5歳の娘が、カマキリの赤ちゃんを捕まえてきました。本人は家で飼いたいのですが、えさが分かりません。何を食べさせれば良いのでしょうか? ちなみにカマキリは生まれたばかりで全長3mmぐらいです。
カマキリの赤ちゃんを育てています。カマキリの赤ちゃんは、なにを食べますか? おしえてください。
2003年11月17日に「藤沢在住の昆虫好きの息子と一緒にドタバタしている父親」さんから関連するご質問のメールを頂きましたので、文末に掲載します。
今回は、カマキリの幼虫の育て方に関する質問を立て続けに頂いていたりします。
で、カマキリの育て方ですが、カマキリを育てるのはなかなか難しいかもしれ ません。 詳しくは、「科学のつまみ食い」のホームページの「質問コーナー」の「カマキリの幼虫は越冬できるの」にカマキリの幼虫の育て方を書いてありますのでこちらも参考にしてく ださい。
ここでは判りやすく再度説明いたします。
かまきりを育てることは、他の昆虫に比べて難しいです。肉食性の昆虫、特にかまき りのような生きているものしか襲わない昆虫に餌を与えることが難しいです.かまき りは体の大きさにあわせて、自分より大きな昆虫は襲わないで、小さな昆虫のみを襲 います。そこで、餌を与える方法として考えられるのは、ハムなどの動物性のものを 糸などにぶら下げて、目の前で揺らしてやればかまきりは、餌と思い襲い掛かり食べ ると思います.また、虫かごではなく、プラスチックの昆虫容器に入れ、ペットショップなどで売っているショウジョウバエを買ってきて与えるのも良いかもしれません.また、生餌としてバッタやコオロギ等を捕まえてきて与えれば良いです
では、具体的には
カマキリの卵(卵のう)の孵化のさせ方
1.飼育容器
大き目のプラスチック容器、
日のあたらない、明るいところへおきましょう。なるべく暖かくしないように、暖かくすると真冬でも孵化してしまいます。できれば、風通しを良くします。春暖かくなれば、自然に孵化します。
2.卵のう
カマキリの卵のうは卵のうがついた枝や石ごとプラスチック容器に入れてください。卵のうはできるだけプラスチック容器に触れないようにしたほうが良いです。
カマキリの小さな(孵化したばかり)幼虫の飼い方
1.飼育容器
大き目のプラスチック容器、空気の取り入れ口はカマキリの幼虫よりも小さく(逃げてしまいます)!!
日のあたらない、明るい場所に起きましょう。餌になる生き物の数よりカマキリの数のほうが少ないと共食いをするので、10〜20程度を一つの容器に入れるとよいでしょう。
2.止まり木
プラスチック容器には止まり木になれるような、枝を入れおきます。止まり木で脱皮します。
3.乾燥を防ぐ
小皿に脱脂綿を敷き、水を含ませます。止まり木に時々霧吹きで水をかけます。
4.餌
ショウジョウバエがタランチュラの餌として、ペットショップに売ってます。また、小瓶に、バナナやりんごを入れてしばらく外に出しておくとショウジョウバエが沸きます。その小瓶にカマキリは入れなくて、ショウジョウバエが出られるくらいの目の大きさの網かガーゼをかぶせて、カマキリの飼育容器に入れておきます。大きくなるにつれて、大き目の昆虫
(アブラムシ、はえ、カ)を与える必要があります。
大きくなったカマキリの飼い方
1.飼育容器
更に大き目のプラスチック容器にカマキリを一匹づつ入れを日のあたらない、明るい場所に起きましょう。複数のカマキリを入れた場合には、餌が十分でない場合には共食いをします。
2.止まり木
プラスチック容器には止まり木になれるような、枝を入れおきます。止まり木で脱皮します。
3.乾燥を防ぐ
小皿に脱脂綿を敷き、水を含ませます。止まり木に時々霧吹きで水をかけます。
4.餌
大き目の昆虫なら何でも良いです。バッタ、コオロギ、アリマキ、ハエ、カ、ちょう、トンボ等なんでも食べます。
カマキリの増やし方
1.飼育容器
かなり大き目のプラスチック容器、日のあたらない、明るい場所に起きましょう。カマキリの数はオスメス一匹づつ入れます。えさが十分でないと共食いをします。まず、メスにえさを十分与えてから、オスを入れると良いでしょう。9月くらいが交尾の時期です。
2.止まり木
プラスチック容器には止まり木になれるような、枝や石を入れお
きます。卵を産み付ける場所が必要です。そのほかにもオスがメスから逃げたり、隠れたりする場所も必要です。
3.餌
交尾前も、後も十分にえさを与えてます。「カマキリのメスはオスを食べちゃうの?」に記したようにえさが十分でないとメスがオスを食べてしまいます。
4.産卵
卵は9月〜10月に生みます。あとは、カマキリの卵のうの孵化のさせ方で、孵化させましょう。
5.オスとメスの見分け方
一般的に、メスのカマキリのほうがオスのカマキリよりも大きいです。
メスのカマキリのおなかの先(おしり)には産卵管という管がついています。
2003年11月 に藤沢在住の昆虫好きの息子と一緒にドタバタしている父親さんからご質問を頂きました.。
貴HP管理者殿、
素晴らしいHPを見つけて大変喜んでおります。
この場を借りて、このHPの維持管理の御努力に敬意を表させて頂きます。
かまきりに関して質問させて下さい。
5歳の息子が昆虫好きで、先日もかまきりをつかまえてプラステックの虫かご(上のふたの部分が格子上になっております。 下部には土を1cmほど入れておきました。)
バッタなどを採って餌として与えていました所、何とふたの内側に卵があるのを発見しました。
貴HPの”かまきりの卵のうの孵化のさせ方”には、@大き目の容器を、A日のあたらない所におき、Bなるべく暖かにしないで、C風邪とうしよく
そしてDなるべく卵のうは容器にふれないようにしたほうがよい、と書いてありました。
上記述べました様に、容器に直接触れてしまっている以上Dに関しては、如何ともし難い状況ですが、何か注意すべき事はありますでしょうか?
また、通常は卵のうは雨風にさらされている訳ですから、霧などを時々かけてやる事は必要でしょうか?
通常であれば孵化まであと半年かかります。
何とか孵化まで持っていきたいと思っていますが、経験もないので大変不安です。
御教示頂ければ幸いです。
藤沢在住の昆虫好きの息子と一緒にドタバタしている父親より。
メールありがとうございます。
カマキリを飼っていたら、卵を産んでしまったということですね。
「科学のつまみ食い」のこのページを参考にしていただいたのですね。ありがとうございます。
基本的に、メールで頂いた内容で大丈夫だと思います。
直接、霧吹きをかけることは必要ないと思いますが、乾燥しそうであれば、脱脂綿に水を含ませ小皿に入れて容器の底において置けばよいでしょう。
通常、自然界では雨ざらしなので、そんなに気にすることはないと思います。
ただし、暖かすると孵化してしまいます。もし、孵化するところを見せたければ、暖かくして、真冬に孵化させてしまうのも面白いかもしれません。この場合は、カマキリの幼虫の越冬についてを参考にしてください。ホームページをご覧になった方から頂いた孵化してしまったカマキリの越冬のさせ方についても記してあります。
来春には孵化しているとよいですね