======「科学のつまみ食い」============1999/11/25====Vol.03===12月号===
『 科科 科 学 学 学 科科科 科 科 学 学 学 科 科 科 学学学学学学学学学学学 科科科科 科 学 学 科 科 科 学学学学学学 科科科 科 科 学 科科 科科科 学 科 科 科科科科 学学学学学学学学学学 科 科 学 科 科 学 科 科 学学 のつまみ食い』 メールマガジン
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「科学のつまみ食い」のホームページの更新情報と小中学生やそのご両親 を対象に自由研究や理科などの宿題に役立つ科学のトピックスをメールにて 毎月月末にお届けいたしております。 ====================================================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0.もくじ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.科学のつまみ食いホームページ 11月の更新情報 2.科学のトピックス 3.今後の予定 4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.科学のつまみ食いホームページ 11月の更新情報 http://member.nifty.ne.jp/akaoka/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 科学のつまみ食いのホームページ 11月の更新情報です。
1999/11/25:「科学のつまみ食いメールマガジン」1999/12号(Vol.03)配信 1999/11/24:海の水はどうしてしょっぱいの?刊行 1999/11/22:永久プレパラートを観察しよう改訂 動植物「ミツバチの前翅」を追加 1999/11/19:顕微鏡でみるシーモンキーの世界改訂 シーモンキーの顕微鏡ビデオ撮影「〜1日」を追加 1999/11/17:太陽を回る場合の月の軌道刊行 1999/11/15:永久プレパラートを観察しよう改訂 動植物「蝶のりん紛」を追加 1999/11/12:月食が起こる理由のリンクを修正 9000アクセス達成 1999/11/11:顕微鏡でみるシーモンキーの世界改訂 シーモンキーの顕微鏡ビデオ撮影「はじめに」を追加 1999/11/09:流星の写真を撮ろう刊行 1999/11/08:永久プレパラートを観察しよう改訂 動植物「ありの触角」を追加 1999/11/05:蟻がチョークを嫌う理由改訂 実験手助けメールを頂きました 1999/11/04:結晶を作ろう改訂 明礬と塩の結晶成長の顕微鏡写真とビデオを追加 1999/11/01:カマキリの幼虫は越冬できるの?刊行 1999/10/29:永久プレパラートを観察しよう改訂 動植物「ジャガイモのでんぷん」を追加
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.科学のトピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★宇宙/天文 12月の星空 12/03 水星と金星と月 夜明け前の東の空に水星、金星そして月が見られます.水星は太陽 に最も近い惑星でなかなか見つけられないですが、この時期は金星 や月を目標に探してみると見ることができます。 12/14 ふたご座α流星群 出現期間 12/07〜12/18 ふたご座流星群は毎年決まって活発な活動をするので、結構良く見 られると思います.月が早くに沈むので、一版中見られます。 12/23 こぐま座β流星群 出現機関 12/18〜12/24 こぐま座流星群は火球が見られることがあるのですが、この時期は 満月で明るいために観測には不向きかもしれません.
★生物(動物/植物/微生物) 背高泡立草(セイタカアワダチソウ) もう既にセイタカアワダチ草は枯れてしまっていますね。先月号で、 セイタカアワダチソウの話を書いたところ、読者の方から貴重な情 報をメールで頂きました,ありがとうございました。要約をここに紹 介します.通常生物学の和名はカタカナ表記が一般的で背高泡立草よ りもセイタカアワダチソウのほうが一般的ということなので、これ からはカタカナ表記致します。ところで、セイタカアワダチソウは 根から出る毒素によって、発芽を抑制するアレロパシー(発芽抑制) で知られ、荒れ地等では、セイタカアワダチソウの独占的な群落に ります。しかし、自身の発芽も抑制するために、結局は他の植物 (ススキなど)に負けてしまい、空き地にセイタカアワダチソウと いう風景も少なくなりつつあるそうです。また、セイタカアワダチ ソウの茎を乾燥させると、火起こし実験用に最適な軸にるとのこと ですので、今度火起しの実験でもやって見ましょうか?また、花粉 症の原因と私も書きましたが、セイタカアワダチソウの花粉は虫に よって運ばれるので粘性が強く花粉症を起こしにくいとのことです。 花粉症を起こすのは、スギやヨモギなどの風によって花粉が運ばれ る風媒花が多いそうです。花粉については、科学のつまみ食いのホ ームページでもその顕微鏡写真をいくつか紹介していますが、松の 花粉も風によって運ばれますね.逆に,ユリの花粉は昆虫や動物によ って運ばれます. ということで、セイタカアワダチソウについて更に詳しく調べてみ たところ、セイタカアワダチソウの発芽抑制物質はシス−デヒドロ マトリカリアエステル(csi-DME)というかなり強力な物質で自分自身 にも効果があり発芽抑制されてしまうので、60μgしかない種子を1 本当たり5万個も作り、風に載せて遠くに運んで発芽させるのです。 さて、自分自身の発芽抑制をするセイタカアワダチソウは、なぜ群生 するのでしょう?それは、地下茎に秘密があります。セイタカアワダ チソウは種子で子孫を増やすのとは別に、地中にある茎、地下茎を伸 ばしてその途中や先で芽を出します。そうなんです。この地下茎は発 芽抑制物質を出して他の植物を攻撃しながら、自分自身が進行し増殖 していくのです。考えるとひどい植物ですね。さて、このような無敵 に見えるセイタカアワダチソウに勝てる植物はいるのでしょうか?実 は、つる科の植物(クズなど)やオギ、ススキ、、ヨシ等には弱いよう です。それは、成長速度で負けて光を得ることができなくなるからで す。しかし、一旦人の手が入り、草刈を行った後には、まだしぶとく 残っている地下茎から芽が出て繁殖しはじめます。実はセイタカアワ ダチソウを嫌う人間がセイタカアワダチソウの繁殖を助けていたので すね。
★物理/化学 毎月、このメールマガジンの宇宙/天文のコーナーで色々な情報をお 知らせしていますが、今回は、ここ物理/化学のコーナーで流星につ いてお話します。流星、いわゆる流れ星はどうして光るのでしょう? 普通の人は流星の塵が大気との摩擦でもえるからだと理解している人 が多いようですね。しかし、本当は違うのです。燃えると言うのは化 学反応で酸素と物質が結合することです。実際に、流星分光(どのよ うな色の光が出てくるかを測定する)することによって、どのような 物質がどのように光を出しているかが判ります。そうやって調べられ た結果、流星が光るのは塵が燃えている(酸化)のではなくて、塵の周 りに発生した高温のプラズマが発しているものであることがわかって います。もちろん高温になるのは塵と大気の摩擦によるのですが、光 そのものはプラズマが発生しているものなのです。このようなプラズ マが出す光は淡色の光で、その色によりどんなプラズマが発行してい るかがわかります。ナトリウムやカルシウム、鉄や珪素などがプラズ マになって発光しているのです。流星の塵の成分や大気の成分、流星 の速度によって色々な色に輝くのです。ところで、プラズマってなん でしょう?(プラズマと言うのは自由に運動できる正と負の荷電粒子 が入り混じっていて、全体として電気的に中性になっている状態です。 今回の流星の光る仕組みや恒星の内部、星間物質等にもそういう状態 がありますし、放電によって気体の分子が高度に電離した状態とか、 半導体内の電子と正孔の集団もプラズマと考えられています。また、 核融合反応には超高温のプラズマを得ることが重要だったりしますね。 ところで、今月のしし座流星群は見られましたか?私は残念ながら天 候が悪くて見ることができませんでした(; ;)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.今後の予定 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★シーモンキーの卵を熱帯魚屋さんで購入して顕微鏡ビデオを撮影しました. 2週間ちょっと育てたのですが、出張と帰省で1週間ほど家を空け世話をし なかったら、全滅してしまいました.今の時期は寒くなり水温が下がるので、 シーモンキーを育てるのには不向きです.熱帯魚用のヒーターなどがあれば可 能だと思います.
★「永久プレパラートで観察しよう」では観察記録を追加中です.
★昨年撮った「しし座流星群」のできの悪い写真を添えて「流星の写真を撮 ろう」を公開しました。その他の流星はいくつか挑戦していますが、今のとこ ろうまくいっていないです。日食や彗星の写真撮影に比べて、流星の写真撮影 は行き当たりばったりですので、素人で根気の無い私にはなかなかうまく取れ ませんね(^^;;。今後も時間のあるときに撮影に挑戦していきます。しし座流 星群は見られませんでしたけど(; ;)
★押し葉(押し花)の作成を追加予定です.
★星野写真を撮影しようを追加予定です.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページの「蟻がチョークを嫌う理由」には色々な方からのアドバイ スのメールを頂きました.身近な蟻に関しても、ちょっと判らないことがある ものです.どなたか実験してみませんか?時間があれば私が実験してみてもよ いのですが....もし、実験なさった方がいらっしゃればご一報下さい.(^^) 質問以外のご意見も大歓迎です.
先月号の ★宇宙/天文 11月の星空 で以下のところが間違っていました。申し訳ありませんでした。今後 も正しい情報を提供できるように注意致します。 11/11 おうし座流星群は南群と北群に判れているのが特徴で、その母天体は ^^^^^正しくは11/14でした。
しし座流星群は残念ながら日本では天候が悪く見られなかった人が多かった ことでしょう。しかし、実は18日朝ではなく、18日の深夜から19日の朝にかけ て見られたそうです(; ;)。要するに予測より1日遅れで....1時間当たり 30〜100個の流星雨が見られたようです。私は18日のNHKのニュースを見てあき らめてしまいました。このメルマガの読者の中にも見ることのできた方はいら っしゃるでしょうか?19日朝もがんばって見る試みをしていれば良かったと悔 やまれるところです。 さて、NHKのニュースではハイビジョンのイメージインテンシファイアーカメ ラをNASAの観測飛行機に搭載してヨーロッパでしし座流星群を観測したそうで すね。1時間当たり最大で5000個にも上る流星を観測したようです。目視でも 1000個以上を観測した人は数多くいるようですね。うらやましい限りです。 1時間は3600秒ですから、3秒に1個は見れた計算になりますからまさしく流星雨 ですね。いや流星嵐か(^^;;これだけ見られれば、多くの方が願い事を唱え、 その願い事がかなうことでしょう。日本でも願い事を唱えられた人は結構いそう ですね。うらやましぃなぁ(^^;;、さて、そんなことを言っていてもしょうがな いので、次回しし座流星群が見られるのは母彗星が回帰する33年後ですが、それ までの楽しみにしておくことにします。70歳を超えてしまいますけど(; ;)
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