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by I-satto@04/02/19
2003年8月4日に 中学2年生の男の子からご質問を頂きました.。
私は中学2年生です。
感覚器官などの勉強をしていて思ったのですが
感覚器官⇒せきずいや脳⇒運動神経⇒行動にとなるのであれば、今私たちは「過去」を聞いたり見たり感じたりしてるわけですよね
どのくらい遅れてるのかまた、ほんとに遅れているのかという実験を夏休みの自由研究で調べたいのですが実験の仕方が難しすぎてわかりません。
教えてもらえないでしょうか。
メールありがとうございます。
人間の神経速度の実験になると思いますが、なかなか難しいかもしれません。通 常は専用の測定器などを用い ているのだと思います。 しかし、自由研究としてやる場合にはそんな装置はありませんよね。 一番簡単なのは、ビデオ装置を利用することかもしれません。 人間の動きをビデオでとって、いろいろな反応速度をビデオのこまから解析してはどうでしょう?
例えば、耳からの神経速度の場合
耳→脊髄→手 という伝わりになると思います。
1.目隠しをした人と、目隠しをしていない人共にカスタネットを持ちます。
2.目隠しをしていない人が、カスタネットを叩き、その音が聞こえたら目隠しをして
いない人がカスタネットを叩く その様子をビデオで取ります。
3.二つのカスタネットの音の時間間隔をビデオのコマから測 定すれば、それが、目隠しをした人の耳からの神経速度を含んだ速度に近いはずです。
眼の場合 眼→脊髄→手
という伝わり方です。
1.二人で向かい合ってすわり懐中電灯を持ちます。互いに手の動きは見えないように、
懐中電灯の光だけが見えるようにすると良いかもしれません。 暗闇がいいかな?
2.片方の人が懐中電灯のスイッチを入れ、その明かりが見えたらも
う一方の人が、懐中電灯のスイッチを入れます。 その様子をビデオで取ります。
3.二つの懐中電灯の点灯のの時間間隔をビデオのコマから測 定すれば、それが、眼からの神経速度を含んだ速度に近いはずです。
触角の場合 手→脊髄→手
という伝わり方です。
1.二人で向かい合って座り、片方は目隠しをします。
2.目隠しをしていない人は懐中電灯 なり、カスタネットなりを持ちます。目隠しをしていない人が、目隠しをしている人
のひざを叩きます。目隠しをしている人は叩かれたら懐中電灯を点灯させたり、カス
タネットを叩いたりします。その様子をビデオで取ります。
3.叩いてから懐中電灯が点灯するまで、あるいはカスタネッ トが叩かれるまでの時間間隔をビデオのコマから測定すれば、それが、手からの神経速度を含んだ速度に近いはずです。
いずれの実験も同じ人で、何回もやります。これは、実験になれるたびに早くなるか
らです。 また、大勢の人でやって見ます。人によって速度が異なるからです。
これを、訓練によって早くなることや、大勢の人の平均、眼、耳、手の速度の違いな どをまとめると、自由研究として面白いかもしれません。
ただ、この実験は数多く、色々な人で行うことが重要です。 人によってばらつきがあるので、なかなかはっきりした傾向が出ないかもしれません から。