【科学のつまみ食い】

なぜカマキリはらんのうから生まれるの?

by I-satto@02/10/03

2000年5月20日に小学3年生の女の子からご質問を頂きました.。 

なぜ、かまきりはらんのうからうまれるの?


 らんのう(卵嚢)から生まれてくるものには、カマキリのほかにモリアオガエルクモの仲間、サンショウウオ等があります。この卵のうというのは動物の卵細胞を包んでいる最も外側の膜である卵膜の一種で、丈夫で、厚くなったものを特に卵のうといいます。ですから、本来は1個の卵しか入っていなくても卵のうと同等です。通常は、多数の卵を入れているものを卵のうという場合が多く、特に、上に上げた生き物などの卵の集合体を卵のうと呼ぶことが多いようです。実際には、1個の卵を入れても卵のうと呼べるので、その例としては、鶏の卵の殻等があります。これは卵殻と呼ばれますが、卵膜が強固になったものです。
 これら卵のう、卵殻等の卵膜は
非細胞性の膜で、通常、卵を外界の環境変化や外敵などから守る役目をしています。  カマキリやモリアオガエルなどの卵のうは鶏の卵殻と違い多数の卵を含みますが、やはり外界の環境変化や外敵から卵を守るためにあります。



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