M27(NGC4594)あれい状星雲


M27 (NGC4594) 
光度  8.1等 視直径 15.2′  M27は惑星状星雲で、あれい状星雲とも呼ばれます。姿がスポーツの筋力トレーニングに使う鉄アレイの姿に似ていることが理由です。中心星は12等級で、星雲の大きさが、100年間に6.8″拡大していることから、3~4,000年前に爆発が起こったものと考えられています。
赤経:19h59m36.0s 赤緯:+22゚43’00”
黄経:308゚27’03” 黄緯:+42゚15’05”
距離 975光年  

2003年9月30日 22:52-23:52(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Vixen LV30  
Nikon E5000 f=7.1mm/F=2.6/S=60/ISO=400 IR Cut filter less
21 frames composite    
 これは、かなり良く取れていると自画自賛しています。

m27-0204-0224@m27-0204-0224

2003年9月18日 22:36-24:06(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Vixen LV30  
Nikon E5000 f=7.85mm/F=2.6/S=60/ISO=400 IR Cut filter less
26 frames composite    
 IR CUTフィルターを除去したデジカメで撮影したモpのです。露光時間が長すぎ、ちょっと明るくなりすぎました。

m27-030918-0137-01672@m27-030918-0137-01672

2003年5月29日 23:21:22-23:39:22(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Vixen LV25  
Nikon E4500 f=7.85mm/F=2.6/S=60/ISO=400  
7 frames composite    
 2003/05/10)と比べると合成枚数が半分と少ないことと、シーイングが悪かったためにあまり写りはよくないです。

m27-1354-1360@m27-1354-1360

2003年5月29日 21:4-22:10(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Pentax XL40  
Nikon E4500 f=7.85mm/F=2.6/S=60/ISO=400  
10 frames composite    
 前回(2003/05/10)と同様、60の露光ですが、接眼レンズを25mmから40mmに変え、拾いは二が写るようにしてみましたが。。。
  M27が写っていません。狙った方向が間違っているわけではありません。真ん中当たりに黒い影が見えると思います。ここにM27が写るはずでした。なぜ写らなかったのか。。。
  これが副鏡の影です。
副鏡の影:
  ここで使っている天体望遠鏡はシュミットカセグレンタイプで天体望遠鏡の仕組みで示した反射望遠鏡タイプで図のように主鏡と副鏡の2枚の鏡で拡大しています。この2枚目の副鏡はちょうど主教の前にあるために、主教を隠す形になっています。これを副鏡の影といます。通常はこの副鏡の影響はありませんが、低倍率にすると影響が出てきます。
副鏡の影の計算:
  望遠鏡は直径Dの対物レンズ(主鏡)で集めた光を接眼レンズで結像します。この時、M倍の倍率で光を集めたとすると、直径D/Mの中に光が集まります。これを射出瞳径といいます。ところで、シュミットカセグレンのように副鏡がある場合は、副鏡について射出瞳径を計算することができます。ここで、副鏡の直径をdとすれば副鏡の射出瞳径はd/Mとなります。この副鏡の影の大きさがカメラのレンズの口径に近くなると写真にこの影が写ってきます。カメラのレンズの口径はカメラレンズの焦点距離をカメラのF値で割った値になります。これらを踏まえて、2003/05/10(LV25 25mm)の写真と2003/05/29(XL40 40mm)の写真について主鏡と副鏡の射出瞳径を計算してみましょう。
  LV25=25mm XL40=40mm D=305mm d=102mm f=3048
2003/05/10(LV25 25mm)
   主鏡の射出瞳径=305×25/3048=2.5mm
   副鏡の射出瞳径=102×25/3048=0.8mm
2003/05/29(XL40 40mm)
   主鏡の射出瞳径=305×40/3048=4.0mm
   副鏡の射出瞳径=102×40/3048=1.3mm
となります。ところで、デジタルカメラのレンズの口径はどのくらいでしょう?
  f=7.85mm F=2.6ですから
   カメラレンズの口径=7.85/26=3.0mm
したがって、
  LV25の場合は カメラレンズの口径>主鏡の瞳径     >副鏡の瞳径 で、
  副鏡はカメラの口径の28%以下の遮蔽率で、主鏡と副鏡比よりも小さいですが、
  XL40の場合は 主鏡の瞳径     >カメラレンズの口径>副鏡の瞳径 で、
  副鏡はカメラの口径の44%以上もの遮蔽率で、主鏡と副鏡比よりも大きいです。
このため、副鏡の影が非常に大きくなるのです。

m27-1327-1336@m27-1327-1336

2003年5月10日 02:15-03:03(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Vixen LV25  
Nikon E4500 f=8mm/F=2.6/S=60/ISO=400  
13 frames composite    
 前回と同様、60の露光で すが、前回よりはよく写っています。月も無く深夜で透明度が少し良くなって依折ることと、合成枚数が13枚と前回の倍以上あるためだと思います。また、この画像は4x4ビニングを掛けていま せん。今回は 鉄アレイのように見えると思います。

 m27-1149-1161@m27-1149-1161

2003年5月02日 22:07-22:48(JST)  水戸(日本)
Meade LX200GPS-30 Vixen LV25  
Nikon E4500 f=8mm/F=2.6/S=60/ISO=800  
6 frames composite    
 60程度の露光ではあまりはっきり見えていませんが、ぼんやりと判ると思います。下の画像は、ソフト的に4x4ビニングを掛けています。 鉄アレイのように見えるでしょうか?

m27-1014-1019m27-1014-1019@

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

 このホームページは、小学生や中学生、そしてそのお父さんお母さんたちが、身近な動植物や星、太陽や月を観察したり、どこの家庭にでもあるような道具を使用して実験したり、ちょっとした工夫で科学がとても楽しくなるような、そういうホームページを目指しています。夏休みや冬休みの自由研究や科学実験の参考になれば幸いです。