2003年8月22日の火星


2003/08/22
   Meade LX200GPS-30 (Alt/Az)
 Vixen LV5
  Nikon E4500 (f=25.1、F=4.4,ISO=400)
 mars-1985-1996@mars-1985-1996@

 これはニコンのデジカメで撮影した火星です。下のデジタルビデオで撮影したものよりも良く取れているのではないでしょうか? デジタルビデオでうまく撮影されて以来、デジカメは使用していませんでしたが、うまく撮影できれば良く取れるということが判りますんね。

  2003/08/22
   Meade LX200GPS-30 (Alt/Az)
   Panasonic NV-DS7 (F=1.4,S=1/60,+18dB)

 

 

 

mars-001-0001-1000-lrgb@mars-002-0001-256-lrgb@mars-003-0001-750-lrgb@mars-004-0001-1024-lrgb@mars-005-0001-1902-lrgb@mars-006-0001-1384-lrgb@mars-007-0001-1823-lrgb@mars-008-0001-1634-lrgb@mars-010-0001-1849-lrgb@mars-009-0001-1329-lrgb@mars-011-0001-1907-lrgb@mars-012-0001-1500-lrgb@

 これらは、いずれも2003年8月22日 21時09分から24時05分の間にデジタルビデオカメラを使用して撮影した火星です。この頃の火星は視直径25.0″と25秒を超えました。 光度も-2.9等星で 非常に明るく、見るとすぐに火星とわかります。残念ながら、雲が多く、雲の合間からの撮影です。一番上の右端のぼやけた波をうったような火星の画像は 雲がかかっているところを無理に撮影したものです。従って。ほとんど模様は判りません。それぞれの画像の滑らかさや色合いの違いは画像処理の仕方によって異なっています。2段目中央か2段目右端の色が目視で見た色に近いと思います。30分 ~1時間間隔で撮影していますので、自転しているのがよく判ると思います。 今回の火星は、8月10日の画像のほぼ裏側に当たります。上の写真からわかる範囲の火星の表面模様を説明しましょう。上の白いの は今まで何度も説明した南極冠ですが、8月10日の画像に比べると小さく薄くなっているのが判ります。24時ごろに見える右端の暗い模様は、8月10日の画像では左端に見えていた大シルチスです。大シルチスの上から左のほうへ太く続いているくらい部分は、チレナの海と、その下がインダス平原で、これらも、8月10日の画像で確認できます。ヘラスも確認できますね。さて、チレナの海から続く暗い部分はヘスベリア平原と呼ばれ、画像の中央部に見えるキンメリア地方と呼ばれるクレーター地帯に繋がっています。その下の明るい部分 の右側はアエテリア地方と呼ばれ、クレータなどの少ない部分で、左側はエリシウム平原と呼ばれ、中央にエリシウム山などの火山があるのですが、はっきりとは確認できません。昔は望遠鏡では形や内部の運河の模様が変わることから火星人のメッセージと騒がれたこともあったようです。その下には、更にユートピア平原が広がり、1975年9月に打上げ、1976年9月3日にバイキング2号が着陸し、1982年3月まで写真や観測データを送信してきました。 その下には薄暗いヴァスティタス・ボレアリスがあり、太古には海であったと考えられています。残念ながら、最近の研究では火星には水は有ったが、海はなかったであろうといわれています。上に南極冠が見えていて判るように、火星の自転軸の南側が地球のほうに傾いているため、この下に見えるはずの北極冠が見えていません。 左下に横に長い薄暗い部分が見えますが、これは、ケルベロス運河と呼ばれるものですが、実際には運河ではありません。その上にはメソガエアと呼ばれる明るい地域がみえます。以前は、古代の海岸線があったと考えられていました。 その上の暗い部分は、キンメリア地方でかなり広いことが判りますね。この上の少し明るい部分はプロメテウス地方で、右側のヘラスから続いています。ここには、多くの衝突クレーターがあります。

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