【2003年4月3日b アンシャープマスクによる効果】
共通 データ
2003/04/03
Meade LX200GPS-30 (D=305,f=3048,Atl/Az) Vixen LV10
Olympus C4040Z (f=52.5,F=2.6,S=1/6, ISO100)
惑星の写真では画像処理が重要になってきます。アンシャープマスクはもともと、写真の解像感をあげるために使われる画像処理方法で、一般写真や、テレビの放送などでよく使われます。アンシャープマスクは画像の明暗差を強調することによって、輪郭を強調します。従って、その強調度合いにより、画像がシャープになったり、ノイズっぽくなったりします。下では、パラメーターを色々変えて、アンシャープマスクをかけています。画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
さて、皆さんはどの処理が好みでしょうか?
実際、使用したLX200GPS-30 の分解能は0.38秒です。この時の木星の視直径は41秒です。分解能に対して110倍の大きさす。これは、この望遠鏡では木星の直径の 1/110以下の模様は分解できないことを示しています。もうちょっと詳しく書きますと、この画像では、木星は990ピクセル程度の大きさですので、画像上は9ピクセル以上は分解できないということです。
ということは、シーイングが良くて最も良く解像した画像を使用した場合は、アンシャープマスクの半径は10程度でよいことになります。しかし、今回の画像はあまり解像していないので、50程度でも十分よく解像したように見えます。