撮影データ
2003/02/28 20:05-20:09
Vixen PR100(D=100/f=1000/Polar)
Vixen LV10
Olympus C4040Z
(2272×1704/f=52/F=2.6/S=1/20 /ISO400)
10 frames composite
この時期、木星はかに座にいます。衝が2月2日に過ぎて、その時には最大光度で-2.6等星です。この写真は、 デジカメのデジタルズームを効かせ、更に中央部の2/3をトリミングしています。シーイングがあまりよくないので、木星の太い縞2本だけが見えています。 大赤班は、この日は4時間後の3月1日の0時頃には中央に見えるはずです。木星の自転が10時間ほどですから、この時刻は大赤班のほぼ間裏側に当たります。ところで、この写真は4分間における10枚の写真をコンポじっとしていますが、実は木星の自転速度は10時間あまりであるため、4分間で、木星は約4.2度自転しています。このころの木星の視直径は44.4秒程度ですから、4分間で見かけ上2秒程度回転することになります。口径10cmの望遠鏡の分解能が1.5秒程度ですから、自転による移動は許容範囲でしょう。