【分光器で太陽光を観察しましょう】
さて、では、太陽の光を観察してみましょう。 自然界の光で最も目に付くのは太陽の光だとおもいます。太陽を直接目で見ると、まぶしく危険なので、なるべく直接は見ないようにします。太陽が自然界の色々な色を出すもとの光になっています。ですから、太陽の光は人間の目にとって、連続的で、いろいろな色が均等に混じっている連続工であるように見えます。ですから、白い紙が白く見えるのです。では、実際に太陽に光を分光器で覗くとどうなるでしょう?
【太陽光スペクトル】
これが太陽光ののスペクトルです。青から緑を経て赤まで連続的な光が見えます。この画像をクリックすると拡大されるので詳細はそちらで見てください。
上のスペクトルをスペクトル強度と波長で下のようにグラフ化します。500nmを中心に山になっています。所々にぎざぎざの凹みが見られますが、これはフラウンホーファー線と呼ばれるものです。
太陽光は一般に連続光といわれていますが、太陽スペクトル中には左のスペクトルの様に幾つかの暗線(吸収線)が見られます。これらは、Joseph von Fraunhoferによって1814年発見されました。これらは、太陽からの光が、途中の太陽大気中の原子や、地球大気中の分子によって共鳴吸収されるために生じたものです。現在では数万本のスペクトルが確認されていますが、この分光器で確認できるのは、上のグラフのような吸収スペクトルです。上のグラフをクリックすると拡大されますので、詳細を確認してみてください。