流星の写真を撮ろう |
1998年は獅子座流星群(流星雨)が見られるのではないかと何かと話題になりましたね。その話題につられて流星を見てみようとか写真を撮ってみようと思った方は結構いらっしゃるうのではないでしょうか?そういう私も釣られて写真撮影を試みた一人ですが....今年1999年も獅子座流星群が再度流星雨として見られる可能性がありますので、再度試みてみても良いかもしれません。ただし、流星の写真を撮るのは意外と難しいです(^^;;
【流星って?】
流星とか流れ星というのは、宇宙から大気に突入してきた塵で、突入すると高温になり、夜なら地上100kmくらいの高さで燃えて輝きます。地上まで落ちてくるものは隕石と呼ばれます。隕石としては今年(1999年)に日本で家の屋根を突き破って落下したのが話題になりましたね。ところで、流星群と言うのは、この流星の一種で、普通、1年のうちのある特定の時期に、空のほぼ一定の方角から放射状に現れる流星の群のことで、その方角を輻射点と呼び、その方角にある星座の名前がつけられます。しし座流星群と言うのはしし座の方向に輻射点があることから、そう名づけられています。末尾に表を掲載しますが、有名なものは、毎年決まったころに、決まった方向から現れます。一般に彗星が噴出するガスや彗星が壊れたときの名残の塵やガスで、その軌道の上にまきちらした物質が元になることから、流星群には、その母彗星の名前で呼ばれることもあります。流星雨というのは、短じかい時間の間に多くの流星が雨のように現れることを言います。地球が流星群に出合うときに良く見られます。
【流星の写真を撮ろう】
【準備するもの】
準備するものは、日食の写真を撮影しようや彗星の写真を撮影しようで準備したものとほぼ同じです。
(画像をクリックすると拡大されます)
【流星の撮影】
さて、撮影です。右の写真は日中に撮影したものですが、写真のようにカメラを三脚に立て方向を定めて固定します。方向は輻射点方向かその近辺が良いでしょう。あとは、適当なときにシャッターを切りましょう。露光時間は10分程度が良いと思います。何時何処に出てくるか判らない流星を撮るのは、ほとんど行き当たりばったりです。撮影できなくても仕方がないと思いましょう。露光時間の間に流星が撮影できたと思えば、次の写真撮影に入りましょう。
【撮影した獅子座流星群(?)の写真】
さて、1998年に撮影したときは火球を見ることができたのですが、残念ながら、その火球は私のカメラのレンズが向いていない方向でした。何枚か撮影したうちのたった一つだけ弱々しい流星が撮影できたので、それを紹介してます。
【撮影したしし座流星の写真】
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【主な流星群】
主な流星群について判る範囲で掲載します。流星観測や写真撮影などにオ役立て下さい。
流星群名 | 出現期間 | 出現数 |
しぶんぎ | 1月上旬 | 多 |
こと | 4月下旬 | 中 |
おとめ | 3月下旬〜4月上旬 | 小 |
みずがめη | 5月上旬 | 多 |
みずがめδ | 7月下旬〜8月上旬 | 中 |
やぎα | 7月下旬〜8月中旬 | 小 |
ペルセウス | 8月上旬〜中旬 | 多 |
はくちょう | 8月上旬〜下旬 | 小 |
オリオン | 10月中旬〜下旬 | 中 |
おうし | 10月下旬〜11月下旬 | 中 |
ふたご | 12月中旬 | 多 |
こぐま | 12月下旬 | 小 |
ジャコビニ | 10月上旬〜中旬 | 母天体が接近する時期 |
しし | 11月中旬 | 母天体が接近する時期 |
うしかい | 6月下旬〜7月上旬 | 小 |
アンドロメダ | 11月上旬〜11月下旬 | 小 |
くじらο | 5月上旬〜6月上旬 | 中 |
おひつじ | 5月下旬〜7月上旬 | 多 |
ペルセウスξ | 5月下旬〜7月上旬 | 中 |
おうしβ | 6月上旬〜7月上旬 | 中 |