かえるのオスとメスの見分け方は?


かえるのオスとメスは、どのようにして見分けるとよいのですか

(2000年2月17日に小学5年生の男の子からご質問を頂きました。)


 そろそろカエルの出てくる時期ですね。最も早く冬眠から覚めるのは、ニホンアカガエルで、2月ごろからの雪解けに水田に出て産卵し、親ガエルはまた冬眠に入るといわれてます。 日本には約40種類のカエルがいて、それぞれ特徴があります。
 さて、オスとメスを見分ける方法ですが…
1.メスのほうがオスよりも大きい
 カエルの成体(大人のカエル)はオスよりメスのほうが大きいのが一般的です。(ナミエガエル というカエルはメスよりもオスのほうが大きいですけど…)しかし、大きいか小さいかは個体差もあるので判りにくいかもしれません。
2.繁殖期に上に乗っているのがオスで、下にいるのがメス
 カエルは繁殖期に交尾をし卵を産みます。その際、多くのオスのカエルはメスの上に乗ったり、しがみついたりしています。この場合も産卵期で無いと判りにくいかも知れません。
3.よく鳴くのがオス(高い声がオス、低い声がメス)
 カエルのオスは一般的に良く鳴きます。声が高く大きいのがオスで、低音で小さいのがメスです。人間と逆ですね。鳴き声が良くてカジカガエル等は良く飼われたといわれています。カエルには鳴嚢(めいのう)という鳴き袋を頬(ほほ)や顎(あご)の下に持っています。この鳴膿がよく発達しているのがオスで、メスはあまり発達していません。この鳴嚢を膨らませて鳴くことによりオスはメスを呼んでいるのです。鳴嚢に色がついているカエルはオスとメスの区別をつけやすいです。例えば、日本のいたるところで見られるニホンアマガエルは繁殖期になると顎の部分にあるオスの鳴嚢が黒ずんできます。 また、ヌマガエルのオスは顎の下の左右両側に黒い斑紋のついた鳴嚢があります。このように鳴膿に色がついている場合にはオスとメスの区別はつけやすいです。しかし、鳴嚢を持たないツシマアカガエルは、小さな声でしか鳴けません。
4.オスとメスで色が違うカエルもいる
 オスとメスで色や模様の違うカエルもいます。先ほどの鳴嚢に色がつく場合と同じようにオスとメスで色が異なるものもいます。例えば、アズマヒキガエル は繁殖期にはメスは茶褐色で、オスは黄褐色になります。また、ナガレヒキガエルのメスは赤い斑紋と脚の縞模様がオスより鮮明にでます。ところで、カエルといえばトノサマガエルを思い浮かべる人も多いでしょう。このトノサマガエルもオスとメスで色が違います。オスは背中が黄緑色で繁殖期には黄金色になります。斑点もあるのですが、くっきりとはしていません。メスは白っぽかったり、ちょっと黄色っぽかったりしていますが、たくさんの黒い斑点がくっつき合っています。また、胴体の横からお腹にかけて白黒の縞模様をしています。ところで、関東ではトノサマガエルは少なく、多くはトウキョウダルマガエルです。このカエルはトノサマガエルによく似ていますが、オスもメスも同じ色です。
 さて、カエルのオスとメスの見分け方は幼生(子供のカエル)の場合には難しいですが、大人のカエルの場合は上の4つの方法を組み合わせて見分けることが可能です。

 最後に上に紹介したカエルを簡単に説明します。詳しくは図鑑で調べてくださいね。
ニホンアカガエル
 アカガエル科で、普通アカガエルというとニホンアカガエルを指していることが多いようです。背中が暗褐色か赤褐色で赤っぽいためにアカガエルの名前があります。オスは体長3.5~6cmで、メスは体長が4.3~7cmです。口先がとがり、水かきは後ろ足にだけあります。森林・草原にすみ、2月ごろ水田や湿地に産卵します。産卵後に再び冬眠するとも言われています。本州、四国、九州に広く分布しています。
ナミエガエル
 こちらもアカガエル科で、日本では沖縄にしか生息しません。波江氏が発見したのでそう呼ばれているようです。山中の渓流付近に住み、ほとんど水の中にいます。4月下旬~6月下旬に浅い流れや湧水たまりに産卵します。体長はオスが8~12cm、メスが7~9cmでメスのほうが小さいのが特徴です。
カジカガエル
 アオガエル科で、谷川の岩間にすみ、背中は灰褐色の地に暗褐色の斑紋があり、お腹は淡い黄色です。オスは体長3.5~4.5cm、メスは5~6cmくらいでかなり大きさが異なります。足の指先に吸盤がある。オスの鳴き声が美しいので昔からよく飼われていました。本州、四国、九州に広く分布しています。昔から和歌などに読まれたものはこのカジカガエルだといわれてます。6月~8月にかけて水中の石の下に産みます。
ニホンアマガエル
 アマガエル科で小形のカエル。オスの体長は2~4cmで、メスは2.5~4.5cmです。背中が緑色でお腹が白いのが普通ですが、周囲の色に応じて灰褐色や濃褐色などにきわめて早く体の色を変化させます。まるでカメレオンですね。足の各指には吸盤があり、木や草の葉にとまっています。オスののどには大きな鳴嚢があって、夕立の降る前に高い声でよく鳴きます。アオガエルに似ていますが、アマガエルには鼻から鼓膜にかけて黒い筋がありますし、鼻がちょっとつぶれているように見えます。また、皮膚から少量の毒を出すこともしられています。繁殖期は4~7月でこのころオスの顎の部分にある鳴嚢が黒ずんできます。日本全国にくまなく分布し、産卵場所は浅い止水に産み、水に浮いて草にくっつきます。
ヌマガエル
 アカガエル科で、オスは体長が3~4.5cmで、メスは3~5.5cmです。背中が暗灰褐色で黒色の斑紋があり、凹凸しています。お腹は白色で凹凸は鳴く平らです。池沼や水田に済み、本州中部より南に分布しています。産卵は夏で水中に卵を産みます。オスは顎の下の左右両側に黒い斑紋のついた鳴嚢があります。繁殖期は、5~8月で水田や一時的な水たまりなどの浅い水中に産卵します。
ツシマアカガエル
 対馬産のアカガエルなので、この名があります。勿論アカガエル科です。対馬固有のカエルです。対馬の平地から丘陵地にかけて住み、繁殖期は2~4月で、水の残った水田や池沼、湿地の水たまり等に産卵します。オスは3~4cm、メスは4~4.5cmです。鳴嚢賀無いのが特徴です。このため鳴き声はカエルとしては小さいです。
アズマヒキガエル
 ヒキガエル科で北海道南部~本州は近畿、山陰の海岸付近から2,500m程度の高山に生息しています。オスは体長が4.3~16cm、メスが5.5~16cmと大型です。いわゆるガマガエルで体中にいぼがあり、鼓膜の後ろにある耳線からは、毒液をだします。繁殖期は2~7月です。
ナガレヒキガエル
 本州中央部に住むヒキガエル科のカエルで、標高500mから1,700m近くの山地帯に生息します。オスは7~12cmで、メスは9~17cmの大型です。4~5月に山地の渓流中で産卵します。メスは赤い斑紋と足の縞模様が鮮明です。
トノサマガエル
 アカガエル科でオスは4~8cm、メスは6~9.5cmです。オスは背中が黄緑色で繁殖期には黄金色になります。斑点もあるのですが、くっきりとはしていません。メスは白っぽかったり、ちょっと黄色っぽかったりしていますが、たくさんの黒い斑点がくっつき合っています。また、胴体の横からお腹にかけて白黒の縞模様をしています。本州、四国、九州に広く分布します。水田等に住んでいます。繁殖期は4~6月で、水田や河川敷の水たまりなどの、浅いところに産みます。
トウキョウダルマガエル
 アカガエル科で、トノサマガエルに似ていることからしばしば間違われます。体長はオスが4~7.5cm、メスが4.5~9cmでトノサマガエルよりもちょっと小ぶりで、黒い斑紋がはっきりして、オスもメスも体の色が同じです。平地の水辺に住んでいます。繁殖期は5~7月で、水田や浅い池、沼、河川敷の水たまりなどに産卵します。

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