ヘチマの茎 Stem of sponge gourd 4×10 1/125
ヘチマの茎 Stem of sponge gourd 10×10 1/125
40倍で観察した ヘチマの茎です。シャッタースピードは1/125です。ヘチマはウリ科の一年草です。熱帯アジア原産(インド原産とも言われています)で日本には1600年ごろ入ってきたといわれています。茎はつる性で、巻きひげを出してからみついて伸び、葉は長い葉柄があって、長さは30cm位で掌状で、表面はざらざらしています。夏に黄色の花が咲き、雄花と雌花がつきます(雌雄同株)。秋には長さが30~60cmの細長い円柱形で深緑色の実をつけます。熟す前は柔らかいので食用になります。キュウリのような感じです。熟した実は網目状の硬い繊維ができるので、水に漬けて、皮や果肉を腐らせて洗い、乾かすとヘチマのたわしができます。食器洗いや浴用のほか、履物の底敷きを作るのに用いられていました。また、ヘチマの茎を地上30cmのところで切り、切り口から根圧によってにじみ出してくる液を集めてヘチマ水とします。ヘチマ水は化粧水や薬用(鎮咳、利尿作用)にも使われます。この様にヘチマは利用価値が高かったので、昔はよく家庭でも植えられていました。学校で植えているところもありますね。写真では維管束が見えますが、下の写真は100倍(1/60)に拡大写真です。人の顔のようでちょっと気持ち悪いですね。